映画【エクソシスト3】感想(ネタバレ)

the-exorcist-iii
スポンサーリンク

●こんなお話

 猟奇連続殺人が起こって刑事さんが捜査する話。

●感想

 殺人事件が起こって主人公の刑事さんが捜査することになる。殺害方法から見て15年前に起こった殺人事件と同じ手口ということがわかってくる。しかも犯人は死刑になっているので、さあ真相亜はいかに。というもので、終盤までエクソシストというよりは犯人を捜査する老刑事を追いかけていくというものでした。

 懺悔室で神父さんが殺害される第2の事件が起こって、しかも主人公の友人の神父が第3の事件として被害者になってしまう。血液を綺麗に抜き取られる異常な殺害方法。3つの被害者から同じイニシャルで始まることだったり、1作目で悪魔払いをしたカラス神父と顔見知りだったということがわかる。主人公は病院で被害者の部屋の指紋が残っていた患者さんがいて話を聞きに行くけど、全く会話にならない。また隔離棟に15年いた患者が自ら連続殺人鬼と名乗り出て、話を聞きに行く主人公。その人物はカラス神父と瓜二つでしかも犯人しか知りえないことを知っていて驚く。主人公に自ら連続殺人鬼だと世間に公表するように迫るけど、主人公は断る。すると見せしめに看護師を殺害してしまう。しかも自らがカラス神父だと名乗り、悪魔の力を借りているらしいことがわかってくる。

 映画は静かに進んで、隔離棟にいる容疑者の患者との会話とかが結構長くて、患者さん役の役者さんの演技力とかで見せていく作風でした。猟奇殺人を描いているけど、死体をそこまで直視するところとかもないと思っていると、後半は一気にエクソシストものとなっていきます。

 主人公の家族に悪魔の魔の手が忍び寄ってくるラストのほうから、いきなり悪魔が老婆の患者に乗り移って、天井に張り付いて…というのとかこの映画1番の恐怖シーンだったと思います。ただ制作の時代性なのか、クライマックスで主人公の家族がピンチになって家族が悪魔に襲われるところとかの殴り合いとかはもったりしたアクションシーンとなっていて笑いそうになってしまいました。隔離棟にいる悪魔に対していきなりちょこっと出てきた神父さんが悪魔祓いを始めたりするのも、正直「誰ですか?」状態でした。それに隔離棟の患者が真相を全部台詞で語るのとかも説明的だと思いました。悪夢シーンイメージシーンが多くて、身体を乗っ取られたカラス神父が悪魔と戦うという描写とかもあっという間に感じてしまって、自らを撃って終わりにするようにという流れもあっさりとした印象でした。

 とはいえ、隔離棟の看護師さんが何か物音を聞いて患者の部屋を見て回るというのを長回しで見せたりするのとか面白い演出の映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/12/11 NETFLIX

監督ウィリアム・ピーター・ブラッティ 
脚本ウィリアム・ピーター・ブラッティ 
原作ウィリアム・ピーター・ブラッティ 
出演ジョージ・C・スコット 
エド・フランダース 
ブラッド・ドゥーリフ 
ジェーソン・ミラー 
ニコル・ウィリアムソン 
スコット・ウィルソン 
ヴィヴェカ・リンドフォース 
タイトルとURLをコピーしました