ドラマ【マンダロリアン シーズン1】感想(ネタバレ):スター・ウォーズファン必見!冒険活劇として傑作

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●こんなお話

 マンダロリアンという戦闘民族の主人公が賞金稼ぎとしての仕事で出会った子供をみんなが狙うので守る話。

●感想

 キャラクターやストーリー、美術のすべてからスター・ウォーズらしさがしっかりと伝わってくる作品でした。広大な銀河の中のごく一部、小さな世界での局地的な物語ですが、毎話しっかりと主人公の「仕事」と「子どもを守る」というシンプルでわかりやすい動機が描かれていて、それを乗り越えられるかどうかというハラハラドキドキの展開が続く、アクションと冒険に満ちた最高の8話でした。

 毎話異なるミッションが用意されていて、それぞれに違った魅力があります。敵に囲まれてどうやって切り抜けるのかを描く西部劇的な話や、農民を戦士たちが守るという黒澤明作品を思わせるようなエピソードもあり、全話通して飽きずに楽しめました。

 キャラクターたちも非常に魅力的で、幼少期に家族を失った主人公の、マンダロリアンとしての生きざまのかっこよさはもちろん、彼が使う武器のギミックがとても魅力的で、特に火炎放射の使用シーンは印象的。そしてチャイルドが、要所でフォースを使い、使った後に疲れて眠ってしまうという一連の流れがとても可愛らしいです。

 元反乱軍の女性兵士が巨大な銃を撃ちまくる姿も圧巻で、相棒として非常に頼もしい存在です。カール・ウェザースが演じるキャラクターは、信頼していいのかどうか判断が難しいグレーな立ち位置が魅力的でした。さらに、元奴隷の地元農民であり、ドロイドを修理しナースドロイドに改造してしまうクイールのキャラクターも素晴らしく、特にラスト2話での活躍は心に残ります。

 賞金稼ぎドロイドの戦闘シーンは、身体をくるくると回転させながらの戦いが見応えがあり、生まれ変わった後はナースドロイドとして赤ちゃんを守るという展開も熱く、心を打たれました。クライアントの存在感も圧倒的で、最後に登場するモフ・ギデオンという敵キャラは非常に不気味で強敵感があり、印象的なラストを飾ってくれました。

 全体として、シンプルながらも濃密な冒険活劇としての魅力が詰まった、非常に完成度の高いシーズンだったと思います。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2021/10/02 Disney+ 2024/01/20 Disney+

製作総指揮ジョン・ファブロー
デイブ・フィローニ
脚本ジョン・ファブロー
デイブ・フィローニ
原作ジョージ・ルーカス
出演ペドロ・パスカル
ジーナ・カラーノ
カール・ウェザース
ヴェルナー・ヘルツォーク
ニック・ノルティ
ジャンカルロ・エスポジート
オミッド・アブタヒ
ミン・ナ
タイカ・ワイティティ
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