映画【SP 野望篇】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 国家転覆を目指すテロリストとの戦いの話。

●感想

イベント会場で政治家の演説があってそれを警備する主人公たち。怪しい人物を主人公が見抜いて犯人を追跡。いろいろ破壊しながら何とか抑え込む。

 主人公の上司とその仲間たちが集まって密談したり与党幹事長がそれにのっかったり、公安がその動きをマークしたりしつつ。上司が主人公にこっち側につけと説得するけど主人公は拒否。

 北朝鮮のミサイル発射を受けて官房長官が自宅から官邸へ移動するので、主人公のチームが移動の護衛につくけど、そこに刺客が襲ってきて迎撃しつつ官邸までたどり着けるかとなって、主人公を暗殺しようとするけど上司がそれを阻止して主人公と上司でみつめあっておしまい。

 主人公である岡田さんは、意外に何もせず。ただ与えられた任務を黙々とこなすだけなので、ドラマとして弱い気がしました。上司である堤真一さんとの対決のドラマがあるのかと思いきや、まだまだ後編に引っ張る感じで不完全燃焼でした。

 メインとなる話は政治家や公安の暗躍にあるので、いまいち盛り上がりに欠ける展開に感じます。それで、主人公に任務が下って事件が起こるという流れで、オープニングとクライマックスに大きなアクションシークエンスがありますが。主人公の職業である要人の警護がメインであるため、犯人を倒すというカタルシスが得られず、クライマックスの警護活動なんかもあんまし盛り上がらなかったです。ジェイソンボーンの真似事をしているようにしか見えなかったです。それに、アクションの数々が。殴り合いだけで、しかも夜中の普通の道路とかなので。あまりに地味なバトルで盛り上がらないのも問題でした。リアルさ重視なのも、問題ありだと思いました。それに冒頭のアクションが始まる前も永遠と拍手が鳴り響いて、実際の時間は短く、スローで時間が表現されているということかもしれないですが、ずーっと拍手をしている聴衆という風にみえてしまって笑ってしまいました。その後のトラックのうえでのバトルもトラックの運転手がオペラを聞いていてそれが流れる、という演出も意図がつかめなかったです。

 とはいえ、90分楽しめましたし。次回作の予告の盛り上がりがハンパないので、期待したいです。ただ、これ1本が映画として、あってもなくても続編を見てもわかりそうなもので、あまり必然性のない話にも感じてしまいました。

☆☆☆

鑑賞日:2011/07/13 DVD 2025/04/06 NETFLIX

監督波多野貴文 
アクション監督大内貴仁 
脚本金城一紀 
出演岡田准一 
真木よう子 
松尾諭 
神尾佑 
野間口徹 
香川照之 
堤真一 
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