映画【彼女がその名を知らない鳥たち】感想(ネタバレ)

Kanojo ga sono na wo shiranai toritachi
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●こんなお話

 ドイヒーな男たちにいいようにされるヒロインが15歳年上の同居人に愛されてる話。

●感想

 登場人物全員がなかなかの虫唾が走るキャラクターでした。ヒロインは無職でクレーマーで自堕落な生活をしていて、15歳年上の同居人を罵倒している。その同居人も不潔でストーカー気質で怪しいし、ヒロインが昔不倫していた男性もこれまた暴力を振るったりヒロインを差し出したりする最低男で、現在不倫しているのも誠実さゼロというろくでなしっぷりが楽しかったです。 

 なぜヒロインは好きでもなさそうな同居人と一緒に暮らしているのかわからないまま話が進行していって、昔の不倫相手が失踪しているのがわかって、更に現在の不倫相手のまわりにも異常な出来事があって同居人が犯人なのではないか? と怪しいとなっていくけれど…。 

 記憶喪失というのはズルくてミステリーとしては何でもありになってしまって、真相がわかったときの驚きや面白みはあまり感じられなかったですが、ラスト10分での回想で究極のラブストーリーというのがわかってよかったです。時折はいるヒロインの幻想も美しくて印象的でした。 

 そして「パン食べよう」とあんな巨大なクリームパンがあるのかと驚くくらいの巨大パンを買ってくる阿部サダヲさんが最高の映画でした。 

☆☆☆☆

鑑賞日: 2018/05/15 Blu-ray

監督白石和彌 
脚本浅野妙子 
原作沼田まほかる
出演蒼井優 
阿部サダヲ 
松坂桃李 
赤澤ムック 
中嶋しゅう 
竹野内豊 

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