映画【息子】感想(ネタバレ)

Musuko
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●こんなお話

 母親の一周忌のためにフリーターの次男が実家へ帰省するところから始まります。父親は高齢で一人暮らし。そのため父親と同居をするように求める長男とその妻、そして次男は新しく始めたバイト先での恋の話。

●感想

 核家族化が進んで家族という共同体が崩壊してしまった現実をひたすら見せていく話で、父親のためにマンションを購入して同居を進める長男の気持ちもわかるし、ちょっと嫌がる奥さんや子どもの気持ちもわかるし。同居を拒否する父親の気持ちもわかります。
 三國連太郎さん演じる父親はあまり語らず、状況は長男やその妻が語っていきます。

 もう1つの流れで次男の新しいバイトの大変さとそこで出会うヒロインとの恋愛。この恋愛は見ていて気持ちの良いもので、最初はストーカーっぽいなと思ってたけど、二人ともめちゃ良い人なのが伝わってくるシークエンスでした。一体いつの間に付き合ったのかな? とも思っちゃいましたが。
 ただこの2つの流れがあまりうまいことかみ合ってないというか、2つの映画を見ている気持ちになってしまい。結果、2つともイマイチ乗り切れない映画になってしまいました。

 ただ、息子たちを訪ね終わって帰ってきた後。家族団らんを見るラストシーンは屈指のラストシーンでここを見るだけでも価値のある映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/07/31 Hulu

監督山田洋次 
脚本朝間義隆 
山田洋次 
原作椎名誠 
出演三國連太郎 
永瀬正敏 
和久井映見 
原田美枝子 
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