映画【駆逐艦ベッドフォード作戦】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 米ソ冷戦時代に米軍の駆逐艦ベッドフォードがグリーンランド付近でソ連らしき潜水艦を発見して、ひたすら追跡していく。同乗している記者や元Uボート艦長の意見具申を聞き入れずひたすら追跡してしだいに乗組員は消耗していってとんでもないヒューマンエラーを起こしてしまう話。

●感想

 モノクロに100分間、ほとんど艦内での会話シーンがメインとなっていて会話シーンを集中して見ていきます。そして後半から潜水艦を追跡するシークエンスからほとんどずっとソナーのピーンという音がバックで流れていて緊張感ハンパないです。
 艦長は無茶苦茶やっているように思えるけど。つねに「君ならどうする?」と会話に挟んでくる男だと思いました。記者として乗り込む男が艦長と意見が対立する役割で出てきて、一見良識な感じの男ですが。ボクはこの映画ではただ艦長の邪魔をする男にしか見えず、若干面倒な男でした。そしてカッコいいのは副長的なポジションのUボートの元艦長。彼と艦長のやりとりなんかは皮肉たっぷりで仲良いんだか悪いんだかわからない距離感が最高でした。

 そして何といっても衝撃的なオチ。こういう展開はあまり見たことがなく、しかも演出がフィルムが溶けるような映像になるという。この絶望感のまま一体どういう気持ちでぶつければいいのか戸惑うエンディング。
 男たちのガチンコのぶつかり合いに男しか出てこない潔さ、そして衝撃のエンディングの100分間で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/08/11 DVD

監督ジェームズ・B・ハリス 
脚本ジェームズ・ポー 
原作マーク・ラスコビッチ 
出演リチャード・ウィドマーク 
シドニー・ポワチエ 
ジェームズ・マッカーサー 
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