●こんなお話
おもちゃたちの前に、最新の電子タブレットが現れて、おもちゃたちの存在がピンチになるので何とかしようとする話。
●感想
海辺へ大量のハイパーバズが打ち上げられている場面から始まる。眠っていた一体が目を覚ますと、その信号に反応するように周囲のハイパーバズも次々と起動し、一斉に浜辺から飛び立っていく。
時は少しさかのぼって。少女エミリーはカウガール人形のジェシーを何よりも大切にし、毎日のように一緒に遊んでいた。しかし成長するにつれて人形遊びから離れ、ジェシーは長い間しまい込まれたままになってしまう。そして現在、ジェシーは新しい持ち主であるボニーのもとで再び遊ばれるようになっていた。
ボニーは人形遊びが大好きだったが、周囲の子どもたちはデジタル玩具に夢中で、おもちゃを使って遊ぶ子はほとんどいなかった。そのため学校でも友達ができず、寂しい毎日を送っていた。そんな娘を心配した両親は、流行のタブレット型玩具「リリーパッド」をプレゼントする。ボニーはすぐに夢中になり、同じ玩具を持つ子どもたちとオンラインで交流を始めるようになる。一方、ジェシーやバズたちは、おもちゃが子どもたちの生活から少しずつ遠ざかっている現実に戸惑いを覚えていた。
バズは以前からジェシーへプロポーズしようと計画していたが、ジェシーはボニーのことが気掛かりで、それどころではなかった。ある日、リリーパッドを持って友達の家へ向かうボニーを心配したジェシーは、愛馬ブルズアイとともに後を追う。しかし途中で老夫婦に拾われ、足の裏に書かれていたエミリーの住所を頼りに、かつて暮らしていた家へ連れて行かれてしまう。
そこでジェシーは、人形遊びが大好きなブレイズと出会う。ブレイズはジェシーを大切に扱い、心から楽しそうに遊んでくれる。ジェシーは懐かしい遊びの時間を過ごしながらも、ボニーのことを忘れることはできず、複雑な思いを抱え続ける。
その頃、おもちゃたちは姿を消したジェシーを心配していた。バズは落ち着かない日々を過ごしていたが、ジェシーから助けを求める連絡を受けたウッディが駆けつけ、保安官助手としてバズとともに捜索を開始する。そこへ浜辺から飛び立った大量のハイパーバズも合流し、バズの胸についた保安官バッジを隊長の証だと思い込み、捜索隊の仲間として行動を共にする。
一方のジェシーは、ブレイズの家にあった古いデジタル玩具を使い、自分の写真をインターネットへ投稿する。その画像を偶然見つけたボニーは両親とともに迎えに向かう。しかし、オンライン上の友達から子ども扱いされ、人形遊びをからかわれたことで気持ちが揺らぎ、ジェシーを連れて帰ることなくその場を立ち去ってしまう。
その出来事を知ったリリーパッドは、自分の存在がボニーから人形遊びを奪ってしまったことを悔やみ、自ら寄付品を運ぶトラックへ飛び込み、姿を消してしまう。
ジェシーをボニーのもとへ返したいと願うバズとウッディたちは、まずリリーパッドを探し出そうと行動を開始する。ネット上の情報を頼りに各地を巡り、ようやく寄付品を積んだトラックへたどり着く。リリーパッドも協力を申し出て、ブレイズへ「ジェシーを返してほしい」というボニーからのメッセージを届ける手助けをする。
その願いを受け取ったブレイズは、自らジェシーを連れてボニーの家を訪れる。最初は戸惑っていたボニーだったが、ブレイズも自分と同じように人形遊びが好きだと知ると、一気に打ち解ける。二人は一緒に空想の世界を広げながら遊び始め、ボニーは人形遊びの楽しさを改めて思い出していく。
その後、子どもたちの遊びの中でバズとジェシーの結婚式が開かれる。長年胸に秘めていたバズの想いはようやく実を結び、おもちゃたちは幸せな時間を分かち合う。そして使命を終えたハイパーバズたちは、それぞれ新しい持ち主との出会いを求め、公園で遊ぶ子どもたちのもとへ舞い降りておしまい。
大量のハイパーバズが画面いっぱいに登場する場面は迫力があり、シリーズらしい賑やかさを存分に楽しめました。終盤でハイパーバズたちが力を合わせて活躍する展開も爽快感があり、クライマックスを盛り上げる要素として印象に残ります。
今回はジェシーが物語の中心となり、彼女の過去や新たな持ち主との交流が丁寧に描かれていました。デジタル玩具の普及によって、おもちゃが子どもたちの生活から少しずつ離れていくというテーマも現代らしく、シリーズが新しい時代へ目を向けようとしている姿勢は感じられました。
一方で、第5作ということもあり、これまでシリーズを支えてきたウッディは脇役に回り、ほかのおなじみの仲間たちも活躍の場が限られていた点は少し寂しく感じました。長年親しんできたキャラクターが背景的な存在になってしまったため、シリーズファンほど物足りなさを覚えるかもしれません。
また、おもちゃがデジタル機器に居場所を奪われるというテーマや、ジェシーの過去を軸にした物語は興味深いものの、展開そのものには大きな驚きは少なく、映像面でもこれまでのシリーズを超えるような新鮮な演出はあまり感じられませんでした。それでも、おもちゃ遊びの楽しさや、人と人とをつなぐ温かなメッセージはしっかり描かれており、シリーズらしい優しさを味わえる作品だったと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2026/07/05 イオンシネマ座間
| 監督 | アンドリュー・スタントン |
|---|---|
| 共同監督 | マッケナ・ハリス |
| 脚本 | アンドリュー・スタントン |
| マッケナ・ハリス |
| 出演(声) | トム・ハンクス |
|---|---|
| ティム・アレン | |
| ジョーン・キューザック | |
| グレタ・リー | |
| コナン・オブライエン | |
| クレイグ・ロビンソン | |
| シェルビー・ラバラ | |
| スカーレット・スピアーズ | |
| マイカル=ミッチェル・ハリス | |
| マティ・マシスン | |
| ジョン・ラッツェンバーガー | |
| ウォーレス・ショーン | |
| ブレイク・クラーク | |
| ジェフ・バーグマン | |
| アンナ・ヴォチーノ | |
| アニー・ポッツ | |
| ボニー・ハント | |
| メリッサ・ヴィルアセノーラ | |
| ジョン・ホプキンス | |
| クリスティン・スカール | |
| アーニー・ハドソン | |
| キアヌ・リーヴス |

