映画【スプリット】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ジェームズ・マカヴォイ七変化の話。

●こんなお話

 ヒッチコックっぽいタイトルデザインがどーんのクレジットがカッコ良かったです。シャマラン作品らしい映像の綺麗さもよくて、見終わってストーリーのあらとかを探してしまいますが、見ている間は結構集中して見られてそれはつまり面白く見れてるということなのかなと満足できる作品でした。

 監禁ものとしての面白さはあまりなくて、主人公の幼少時代やカウンセリングが長いこと交互に描かれるので、流れがぶつ切りでシーンが変わるたびにリズムが途切れてしまっていると思いました。しかも謎が広がっていってなぜこんなことになったのか? という回答の面白さも特になくて、普通にバケモノとの対立になってしまうので風呂敷を広げていってうまく畳んでいく面白さもあまり感じられなかったです。それよりもカウンセリングでおばあちゃん先生が話していることがよくわからなかったり、最後に出てくるのが本物のモンスターになってしまうので、クリーチャーものとしても中途半端でどーんと最終形態が出てきてもそんなに怖くないのも致命的だったと思います。

 結果、監禁ものとしての脱出のサスペンスのハラハラドキドキ。クリーチャーものとしてのハラハラドキドキやアクション映画としてのカッコよさみたいなものはほとんどなくて、多重人格のマカヴォイさんの演技を楽しむとか「またシャマラン自ら出てるのね」とか他の映画とのリンクを楽しむとか映画自体よりオプションの楽しさを見る映画になってしまいました。

 エンドクレジットがスプリットになっていたのは面白かった映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/05/16 TOHOシネマズ川崎  2018/02/14 Amazonプライム・ビデオ 

監督M.ナイト・シャマラン 
脚本M.ナイト・シャマラン 
製作M.ナイト・シャマラン 
出演ジェームズ・マカヴォイ 
アニヤ・テイラー=ジョイ 
ベティ・バックリー 
ジェシカ・スーラ 
ヘイリー・ルー・リチャードソン 

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