映画【新少林寺 SHAOLIN】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　悪かった軍人が部下に裏切られて娘も亡くなり、少林寺に弟子入りして改心して元部下と戦うことになる話。

●感想

　ある軍人が少林寺に逃げてくる。匿うお坊さんたちと逃亡兵を引き渡せと乗り込んでくる主人公のアンディ・ラウと部下のニコラス・ツェー。お坊さんたちは争いは好まずだけど、銃を向けてくる主人公。逃走した軍人が観念するけど、問答無用で射殺する。

　そして義理の兄の上官が手柄を横取りすると思い、彼を暗殺する。その場でさらに部下に裏切られて殺されそうになるので逃走する。この自らの暗殺の危機から刺客を突破して家族と逃走するアクションシーンが長くてすごかったです。

　ただ、主人公が誰も信じず他人を蹴落としていく男の紹介があり、部下に裏切られるまでが開始40分すぎてからとちょっと出だしが長く感じてしまいました。

　娘が殺されて失意の主人公を料理担当のジャッキー・チェンに市民の炊き出しとかウー・ジンに鍛えられたりするうちにお坊さんとして生きがいを得ていく。

　主人公が殺されたはずなのに生きていたと元部下のニコラス・ツェーにバレて乗り込んできたり。捉えらた仲間たちを救うために敵地に乗り込んで戦ったり。

　クライマックスは軍人たちが襲撃してきて民百姓を逃しながら戦うお坊さんたち。西洋人の軍人たちが砲撃されたりして大変なことになっていきます。ＣＧなのかなんなのかわかりませんが、人がいるすぐそばで爆破があって人間が炎に包まれたり吹き飛ばされたりと迫力が凄かったです。

　中国の軍人たちが乗り込んできてさらに遠くから西洋人たちが砲撃して少林寺を破壊しようとしていきますが、結局何でこの人たちは攻撃しているんだっけ?　と目的がわからなくなってしまいますが、爆破やカンフーの迫力で何をしているのかわからなくても目の前の出来事で楽しめました。

　クライマックスではお坊さん側も軍人側も結構な死傷者が出て、戦争の悲惨さが伝わってくる戦いでした。

　ジャッキー･チェンは、カンフーはからきしと言いながら、なんやかんや暴れるという役が笑えました。

　130分はチト長く感じますが、お坊さんたちが並んで演武みたいなのをやるのを見られるだけで満足の1本でした。

　とはいえ、たくさんの僧侶達が並んで訓練するシーンなんかを見るとテンション上がってしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/11/20　TOHOシネマズ南大沢　2022/01/18　Amazonプライム・ビデオ