映画【13日の金曜日 PART8/ジェイソンN.Y.へ】感想(ネタバレ):船上からニューヨークへ舞台へ。

Friday the 13th Part 8 Jason takes Manhattan
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●こんなお話

 クリスタル・レイクを離れたジェイソンが、卒業旅行の船を襲いながらニューヨークへ上陸する話。

詳細ネタバレあらすじ

 クリスタル・レイクで、ジムとスージーがボートに乗っている。ジムはスージーにジェイソン・ボーヒーズの話を聞かせ、ホッケーマスクを使って彼女を驚かせる。ボートの錨が湖底の電線を傷つけ、電流が湖の中へ流れる。その電気によって、湖底に沈んでいたジェイソンが復活。

 ジェイソンはボートへ乗り込み、ジムが持っていたホッケーマスクを手に入れる。ジェイソンはジムを殺害し、スージーも殺害する。

 翌日、クリスタル・レイク高校の卒業生たちは、ニューヨークへ向かう大型船ラザルス号に乗り込む。生徒たちには教師のチャールズ・マカロックとコリーン・ヴァン・ドゥーセンが同行する。チャールズの姪であるレニー・ウィッカムも船に乗る。レニーは水を恐れており、航海中には少年時代のジェイソンの姿を見る。

 ジェイソンはラザルス号に乗り込む。船内でギターを弾いていた生徒のJ.J.がジェイソンに襲われ、殺害される。その後、船内のサウナにいた生徒もジェイソンに殺害される。

 レニーは愛犬トビーを探している途中、タマラとエヴァを見つける。二人は船内で薬物を使用していた。そこへチャールズが近づいてくる。タマラはレニーが自分たちの行動をチャールズに知らせたと思い込み、レニーを船から海へ突き落とす。レニーは救助される。

 タマラはビデオ撮影をしていたウェインと行動する。その後、タマラはシャワーを浴びているところをジェイソンに襲われ、殺害される。ジェイソンはラザルス号の船長ロバートソンと船員を殺害する。船長の息子であり、レニーの恋人でもあるショーンは、船内で異変が起きていることを知る。

 エヴァはタマラの遺体を発見する。エヴァは船内から逃げ出すが、ジェイソンに追われ、ダンスフロアで殺害される。生徒たちは船内にいる人物を捜す。チャールズは船員に疑いをかけるが、その船員もジェイソンによって殺害されている。

 ジェイソンは生徒のマイルズを殺害する。また、ジュリアスはジェイソンに襲われて船から海へ落ちるが、生き延びる。ウェインは船内でJ.J.の遺体を発見する。しかし、ジェイソンに襲われ、船内の電気設備へ投げつけられる。火災によって船に被害が広がり、ラザルス号は沈没する。

 レニー、ショーン、チャールズ、コリーンは救命いかだで船から脱出する。トビーとジュリアスも生き残っており、一行に加わり、救命いかだでニューヨークへ向かう。

 一行がマンハッタンへ到着すると、ジェイソンもニューヨークに現れる。レニーは二人の男に連れ去られる。一方、ジュリアスはジェイソンと対峙する。ジュリアスは屋上でジェイソンに何度もパンチを繰り出すが、ジェイソンは倒れない。ジュリアスは力尽き、ジェイソンに殺害される。

 レニーを連れ去った二人の男もジェイソンに殺害される。レニーはその場から逃げ出し、ショーンと再会する。レニーとショーンはチャールズ、コリーン、警察官と合流する。しかし、ジェイソンは警察官を殺害する。

 レニーは警察車両を運転するが、少年時代のジェイソンの姿を見る。レニーは車を事故に遭わせる。コリーンは車から脱出できず、車の爆発によって死亡する。

 レニーが水を恐れるようになった理由が明らかになる。幼い頃、チャールズはレニーに泳ぎを教えるため、クリスタル・レイクの水へレニーを突き落としていた。レニーは水中で溺れかけ、その際に少年時代のジェイソンと遭遇していた。

 レニーとショーンはチャールズから離れる。チャールズは一人になったところをジェイソンに襲われ、殺害される。レニーとショーンは地下鉄へ逃げ込み、ショーンはジェイソンを線路へ押し出し、電流によってジェイソンを倒す。

 しかし、ジェイソンは再び立ち上がり、レニーとショーンを追跡する。二人は地下鉄から逃げ出し、タイムズスクエアを通って移動する。その後、店を通り抜け、地下水道へ逃げ込む。

 地下水道で二人は作業員と出会う。作業員は、深夜になると地下水道に有毒な廃液が流れ込むことを二人に知らせる。そこへジェイソンが現れ、作業員を殺害する。さらにショーンを襲い、ショーンは意識を失う。

 レニーは廃液の入った容器をジェイソンに投げつける。レニーとショーンは梯子を使って地下水道から脱出しようとする。ジェイソンも二人を追いかけるが、地下水道へ大量の廃液が流れ込む。ジェイソンは  廃液に飲み込まれる。

 レニーとショーンは地下水道から脱出し、地上へ戻る。二人はレニーの愛犬トビーと再会しておしまい。

●感想

 今回のジェイソンは、これまで以上に大きな体格が目を引きました。ホッケーマスクを着けた姿も迫力があり、シリーズのなかでもジェイソンのフォルムが特に印象に残る作品でした。体格の大きさもあって、狭い船内を歩いているだけでも存在感があります。

 また、ジェイソンが都会のなかを普通に歩き回るという設定も新鮮でした。これまでのシリーズではクリスタル・レイク周辺を中心に活動していたジェイソンが、ニューヨークまで移動します。夜の街だけでなく、明るい場所にも姿を現し、人の多い都会を歩くジェイソンの姿は、これまでとは違った雰囲気になっています。

 ジェイソンがニューヨークへ行くというタイトル通りの展開ですが、実際には物語のかなりの部分がラザルス号の船内で進みます。ニューヨークに到着するのは終盤に入ってからなので、タイトルからマンハッタンを舞台にした話を想像すると、少し意外に感じるかもしれません。

 船上ではジェイソンによる殺人が次々と続きます。開始してから比較的早い段階で犠牲者が出ていくため、シリーズらしい展開は楽しめました。

 ただ、犠牲になる若者たちについては、名前と顔がなかなか一致しませんでした。登場人物が多く、船内で次々とジェイソンに襲われていくため、それぞれの人物について印象に残る場面が少ない人物もいます。

 そのため、誰がどの場面で何をしていた人物だったのか、途中から分かりにくくなりました。キャラクター同士の関係や個性が、もう少し分かりやすく描かれていれば、それぞれの人物を覚えやすかったと思います。 

 また、船という限られた場所が舞台になるため、物語の前半は移動範囲があまり広がりません。船内でジェイソンが人を襲い、逃げる人物が別の場所へ移動するという展開が続きます。

 船上での殺人シーンは多いものの、ニューヨークへ向かうまでにかなりの時間が使われるため、個人的には少し動きが少ないようにも感じました。タイトルにニューヨークの名前が入っているだけに、マンハッタンに到着するまでが長く感じられました。

 その一方で、後半になってジェイソンがニューヨークの街へ現れてからは、それまでとは違った光景が続きます。都会のなかをジェイソンが歩き、屋上でジュリアスと対決し、地下鉄や地下水道まで舞台が移っていく展開は、この作品ならではのものになっています。

 特にジュリアスとの対決は印象に残りました。ジェイソンを相手に何度もパンチを繰り出すものの、相手はほとんど動じません。クリスタル・レイクではなく、ニューヨークの建物の屋上でジェイソンと対決するという場面も、シリーズのなかでは独特でした。

 そして終盤は地下水道が舞台になります。深夜になると大量の廃液が地下へ流れ込むという設定が登場し、ニューヨークの地下に広がる空間の大きさを利用した展開になっています。

 地下鉄や地下水道まで含めてニューヨークの地下を移動していくため、ジェイソンがニューヨークへやって来たという設定を、終盤になってから一気に広げていく構成でした。

 クリスタル・レイクを離れ、船に乗り込み、最後にはニューヨークの街を歩くジェイソンを見ることができる作品です。船上で過ごす時間が長いため、ニューヨークを舞台にした作品としては少し特殊な構成ですが、都会のなかを普通に歩くジェイソンというシリーズでも珍しい姿が印象に残りました。

☆☆☆

鑑賞日:2026/09/06 U-NEXT

監督ロブ・ヘデン 
脚本ロブ・ヘデン 
出演ジャンセン・ダジェット 
スコット・リーヴス 
ピーター・マーク・リッチマン 
ケイン・ホッダー 
ケリー・フー 
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