映画【初恋(2006)】感想(ネタバレ)

Hatsukoi (2006)
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●こんなお話

 三億円事件をモチーフにした話。

●感想

 タイトルの初恋というのとはかけ離れていて乗り切れない映画でした。
 1960年代の街並みを再現していて、画面も暗くてくすんでいるもので雰囲気作りは成功している面白い映画でした。

 主人公を始め序盤に登場する仲間たちはみんな何でこんなに暗いの? というくらい沈んでいる人たちです。
 全員何を考えてるのかわからないのが入り込めない要因だと思いました。主人公は他人の家に住んでいて疎まれている。何でその家に住んでいるんだろう? 主人公の青年はヒロインが無免許で運転できて女であるという理由で三億円強奪をやらせるという。そんな理由で好きな人を巻き込むの? と驚きます。
 序盤に出てきた仲間たちも中盤から全くいなくなってしまうし、主人公たちの恋愛も全く描かれていないように思えました。そのため事件を起こした後に青年が消えてしまうのも何で好きなのに会いに行かないのか。そして青年が事件を起こした理由が政治家の息子でうんぬんというのも、ちょっといただけないです。

 いくらなんでも女性が三億円事件をやるというリアリティが感じられないのも痛いです。だって女の子ですよ、どう見ても。と思いながら見てしまいました。
 強奪事件してから残り30分は、ひたすら主人公が暗い表情でじっとしているだけなのでえらく退屈に感じてしまいました。
 もっと恋の力で犯罪までやってしまうんだというものを見せてほしかったです。ちょっとこの内容で120分は長すぎでもう少し短くできると思える映画でした。

☆☆

鑑賞日:2014/02/06 Hulu

監督塙幸成 
脚本塙幸成 
市川はるみ 
鴨川哲郎 
原作中原みすず 
出演宮崎あおい 
小出恵介 
宮崎将 
小嶺麗奈 
柄本佑 
青木崇高 
松浦佑也 
藤村俊二 
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