映画【ガーディアンズ: 呪われた地下宮殿】感想(ネタバレ):古代遺跡と殺人スパイダーの地下冒険劇!不気味な世界観が魅力のモンスターパニック映画

7 Guardians of the Tomb
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●こんなお話

 中国の古代地下遺跡で殺人スパイダーに襲われる話。

●感想

 弟が謎の遺跡で行方不明になり、主人公と仲間たちは彼を探すために旅に出る。砂嵐に巻き込まれて避難した先は地下の巨大な洞窟。そこで彼らを待っていたのは殺人スパイダーだった…という、設定としてはなかなか面白そうな冒険ホラー。

 よくある定番の冒険ものですが、その定番をどう料理して新鮮さを出すのかを楽しみに見ました。しかし実際には、目立った見せ場もなく、感情を動かされるキャラクターもいないまま、淡々と90分が過ぎてしまったという印象。

 ストーリーは、中国の古代王が不老不死を求めて魔術師に依頼し、その結果として生まれた殺人スパイダーが洞窟に潜んでいるというもの。研究者のおじさんが壁画などを見ながら真面目に解説してくれますが、それすら淡々としすぎていて、緊迫感はあまりなく。

 蜘蛛が現れて襲ってくる場面も一応あるが、「ワーッ」と逃げて終わりの繰り返し。戦うというよりただ逃げるだけの展開で、サバイバルホラーやアクションの醍醐味を味わうには物足りなかったです。恐怖演出も控えめで、まったくハラハラドキドキさせてくれないのが残念でした。

 主人公が探していた弟も、後半であっさり蜘蛛の巣に包まれて発見される。軽く呼びかけると普通に起き上がって行動を共にする展開には、思わず肩透かしを食らった気分に。最大の目的である弟の救出が、あまりにもあっさりと達成されてしまい、緊張感も達成感も薄かったです。

 さらに、お約束のようにお宝を独り占めしようとするキャラクターも登場しますが、特に障害になることもなく退場していく。悪役としての魅力も新鮮味もなく、ただストーリーに登場しただけの存在になってしまっていました。

 アドベンチャーとモンスターパニックが融合したような作品を期待していましたが、どこにもテンションの上がるポイントがなく、どこを楽しめばいいのか本当に難しい一本でした。

鑑賞日:2021/06/25 NETFLIX

監督キンブル・レンドール
脚本キンブル・レンドール
ポール・スタヒリー
出演ケルシー・グラマー
リー・ビンビン
ケラン・ラッツ
ステフ・ドーソン
ヤスミン・カシム
ティム・ドラック
ライアン・ジョンソン
シェイン・ジェイコブソン
ジェイソン・チョン
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