映画【1917 命をかけた伝令】感想(ネタバレ)

1917-2
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●こんなお話

 CGと編集で2カット風の映像で第一次大戦の戦場を走れメロスする話。

●感想

 第一次大戦の戦場を文字通り歩き続ける主人公と一緒になって見ているこちら側も主人公と一緒に緊張感や臨場感を体験できる映画になっていました。さすがのロジャー・ディーキンズ御大の影の使い方とかも相変わらずのカッコよさでした。

 疑似的な長回しや編集、視覚効果で映画全体を2カット風に仕上げるという映像表現が凄いですが、それゆえカメラの手前側、作っている人たちの努力や苦労を見ている間感じ取ってしまって、戦争の中に入り込めない印象もありました。どうやって撮影したのかな? とか考え込んでしまう映像でした。それに冒頭、中盤、終盤と有名スターが登場するのも、むしろ笑ってしまう登場で雑念が入るキャスティングでした。

 それにこの内容で120分は長く感じて、結構静かに落ち着いたシーンやただ歩くだけが多くて個人的には退屈に感じる部分が多かったです。それに2カット風の映像も残り時間のタイムリミットものとしてのハラハラドキドキもそこまで感じられず、残り8時間だか最初に言われてましたが、正直今何分経ったのか? とかもわかりにくかったです。

 そして2カット風映像にする意味とかもこれだったら【狼・男たちの挽歌最終章】の銃撃戦ワンカットや【トム・ヤム・クン】の長回し格闘など物凄い迫力でさらに映画的な意味や意義も感じられる映画が他にあるなとか比較してしまって、やっぱり撮影技術とかそちらのほうばかり注目してしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2020/02/19  川崎チネチッタ

監督サム・メンデス 
脚本サム・メンデス 
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 
出演ジョージ・マッケイ 
ディーン・チャールズ=チャップマン 
ベネディクト・カンバーバッチ 
コリン・ファース 
マーク・ストロング 
アンドリュー・スコット 
リチャード・マッデン 
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