映画【斬、】感想(ネタバレ)

Killing
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●こんなお話

 徳川の時代が終わりそうなときに何かしなければと江戸へ向かおうとする浪人が人を着ることに悩んでゾンビ見たくなっていく話。

●感想

 冒頭から刀の怖さ、人の肉体を斬る道具なんだというのを再確認できる映像で痛さが伝わってくるのが凄かったです。 

 ただ言っても仕方ないことだと思いますが、格好は時代劇をしているのに会話は現代語調だったり、時代劇で楽しみな殺陣とかは見せずにその暴力が発動されるまでだったり暴力の連鎖の結果だったりをメインに描いてるため時代劇のカタルシスが一切なしなのが個人的には不完全燃焼でした。 

 主人公は村にやってきた荒くれ者たちを用心棒的に追い払うわけでもなく話し合いで解決しようとするけど、凄腕の剣客が追い払っちゃったことによりさらにバイオレンスが繰り返されていくという流れはわかりますが、いかんせん夜のシーンとかはひたすら暗くて何が起こっているかわからず。単純に登場人物の配置とかがわかりにくいため、今誰が何をしているシーンなのかが判別付かなかったです。そのため急にシーンが飛んでいるように見えてしまって物語に入り込めない部分もありました。 

 クライマックスの主人公たちの対決も山の中をうろうろするだけで作戦なり戦術なりで人を斬るというところを見せてほしかったです。 

 とはいえ、塚本晋也監督作品らしい不条理でシュールな作品でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2019/02/07 キネカ大森

監督塚本晋也 
脚本塚本晋也 
製作塚本晋也 
撮影塚本晋也 
出演池松壮亮 
蒼井優 
中村達也 

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