映画【福沢諭吉】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　福沢諭吉の少年時代から大学開くまでの人生の話。

●感想

　豪華キャストでカメラの動きも派手で華やかな映画でした。

　ただ、この映画だと福沢諭吉さん自身にあまり悩みとか障害みたいなものは出てくるけど、主人公自身の才能とかで簡単に突破していくだけに見えるので、主人公としての魅力があまりなかったです。必死にオランダ語を勉強して藩の塾で教えるけど、今や英語が世界の公用語と知って愕然として、それから英語を学んですぐ英語をマスターしてしまったり、映画なのでダイジェストになってしまうのは仕方ないですが、高速で進んで行く印象でした。

　福沢諭吉自身より幼馴染でもあり彼の上司の家老が福沢諭吉に嫉妬したりとか、そちらのほうがドラマとして魅力的でした。それに学生の仲村トオルさんの恋愛エピソード化も結構長いこと描かれますが、ただ退屈なだけでした。哀川翔さんがアメリカへ行った後にノイローゼになってしまって主人公がおにぎり食べさせて快復させるとかも、あっという間で何が起こってるのかよくわからなかったです。

　クライマックスもなぜか上野戦争と塾の授業のカットバックで延々と長いこと見せるのもどういう意図なのかつかみ取れなかったです。

　とはいえ、福沢諭吉ってだあれ？　状態から見て勉強できる作品だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2020/01/25　DVD