映画【弥生、三月 君を愛した30年】感想

yayoi WOWOW

●こんなお話

 30年間の3月の主人公の男女を追いかけた話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 お互い思いあっているけれど、なんやかんやあってタイミングがあわずすれ違う恋愛。という感動的な設定ですが、30年分の3月の各1日ずつを120分で描くスピード感とそれにプラスして各1日に激動の出来事が起こって、さらにプラスしていかにも日本の昔のテレビドラマ的な演出が加わって、いわゆる突っ込みどころが目立ってしまって入り込めない映画でした。

 学生時代から30年を追いかけますが、そもそも主人公たちの見た目がほとんど変わらないので。今画面に映っているのが何歳なんだろうと入り込めなかったです。成田凌さんとその息子さんなんて同年代かな? という見た目でした。

 高校時代の主人公たちの親友がエイズに罹っていていじめを受けている様子。そこでヒロインの波留さんがみんなの前で啖呵を切っていきなり親友の口にぶちゅーとキスをするというトンデモ行動。この後、余計にいじめられるんだろうなという心配してしまう行動でした。成田凌さんは「オレのことはサンタと言え」と自分のあだ名を自分で決めるこれまた痛い人間。「ワールドカップに出るんだ」と夢を語りますが、特に努力や計画もなく言っちゃっている様子だけど本気っぽいのとかもなかなかの人間でした。そもそも別のクラスなはずなのに卒業式では順番に呼ばれて卒業証書をもらって並んで座るというのは、全クラス名前順に呼ばれていくのかな? とよくわからなかったです。

 全体的に気持ちを吐露するのが親友のお墓に報告、という形でやっているので。お墓の前で「聞いてくれよ、昨日大変だったんだよ」「あいつ大丈夫かな、何しているのかな」とか現在の気持ちを説明してくれます。そしてそれを物陰でその言われている相手が知っちゃったりします。ヒロインの婚約者となる歯医者さんとのやりとりもなかなかで歯の治療が終わって「あなたの笑顔が見たかった」みたいなことを言う歯医者さんって怖くないですか? とこれまたホラーな歯医者さんでした。

 男性側は子どもができたのに覚悟ないみたいな意味不明な発言をして離婚して、その後、主人公2人で成長した子供に会いに行って。偶然転がってきたサッカーボールを子供から奪ってサッカーしながら気持ちを吐露しあうという。ボールを奪われた立ち尽くすのを見て子供が可哀そうでした。

 1日ずつをダイジェスト的に描きつつさらに回想が入るのでわかりにくくなっているのも見にくいものになっています。ヒロインの家族が夜逃げの準備をしてお金持ちの相手の結婚を無理やり決めるとかのこれまた無茶苦茶なお父さんですが、その後の披露宴のときに「卒業」の真似事みたいなことをして、とか。男性側が怪我をして引きこもりになってとかの流れとか回想が入ることによってわかりにくかったです。

 そして教師になった息子さんがいじめ問題で親御さんたちから攻められて謝罪することになり、生徒たちから「やめろ! やめろ!」とやめろコールが起こるという。今までのこの先生による教育がそんなことをする生徒たちにしてしまってのではないか、今までの教育が間違っていたのだなとわかるやめろコールでした。

 坂本九さんの名曲を歌う役者さんたちを呆然とする映画でした。

鑑賞日:2021/03/07 WOWOW

監督遊川和彦 
脚本遊川和彦 
出演波瑠 
成田凌 
杉咲花 
岡田健史 
小澤征悦 
黒木瞳 
タイトルとURLをコピーしました