映画【夜叉 容赦なき工作戦】感想(ネタバレ)

Yaksha
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●こんなお話

 中国瀋陽で北朝鮮労働党幹部の情報を巡って韓国情報部と日本のスパイが戦う話。

●感想

 ネオン輝く中国の街で日本人らしい男たちに話しかける男性。そこに主人公が拳銃を手に乱入してきてアクション。逃げた男を捕まえて射殺する。

 4年後だかに不正を働く企業の社長だかオーナーだかを追求している検事の主人公。ところが捜査手法が非合法のことを部下がやっていたために釈放される。主人公も何もすることがない窓際族に左遷される。中国への移動話があって、もう一度返り咲くために自ら志願して、瀋陽の情報部へ。

 上司から言われたのは瀋陽のチームの報告が嘘で独断で行動しているので、それを監察する役目。瀋陽に着いて事務所に行くと、案の定歓迎されない主人公。大金を持って何やらどこかへ行こうとするチームについていく。するとチーム長の主人公が現れたと思ったら銃撃戦。

 このいきなり検事が撃たれて始まる銃撃戦が面白かったです。何が何やらの状態の検事でしたが、チーム長から事情を説明される。北朝鮮労働党の幹部を巡って北朝鮮とか中国のグループが対立していて、さらに第3のグループも労働党の幹部を狙っているらしい。その幹部を主人公のチームも探している。

 チーム長に騙される形で麻薬使用の濡れ衣を着せられて中国警察から追いかけられたり散々な目に遭いながら、何とかチームについていく検事。検事は法律メインの考えで、チーム長は法律無視して正義を求めるので捜査手法で対立しながらも北朝鮮の幹部を探していきます。

 そして「アジア最強のスパイ」とチーム長が言う池内博之さん演じる日本のスパイが登場して、彼が労働党幹部を手中に収めているらしいとのことで、主人公のチームが奪還するけど。思惑の人物ではなく女性を捕まえてくる。女性から情報を入手しようと拷問しようとするチーム長に歯向かう検事。

 ここで検事が女性を逃がしますが、ブラックチームと呼ばれる主人公の部下が凄腕なのかそうでないのかがわからなくて、検事と女性に簡単に拘束を解かれて逃げられちゃうのとかオマヌケに見えました。

 女性は検事を逃げてどこかに行ってしまう。逃がした検事に対してブラックチームは怒る。労働党幹部の居場所に行くけど、彼は殺されていてしかもちょうど警察が乗り込んでくる。主人公チームと中国の武装警察の銃撃戦がありつつ。

 逃げた女性は労働党幹部の娘で彼女こそが何かの情報を持っているらしいとのことで、日本大使館にいると判明して主人公たち変装して日本大使館に乗り込んで、日本大使館の職員と銃撃戦して女性を逃がします。

 日本が南北統一を脅威に思っているから南北会談を極秘に中止に追い込んだり、世界中のスパイ情報を手に入れたい行動してくるというゴリゴリのスパイ大国なのが笑える設定でした。

 けれど池内博之さんが検事をこちら側につくように促して、娘をこちらに持ってくるように脅迫。検事はチーム長を射殺して娘を日本人に渡す。

 主人公と娘が池内博之さんのもとへ行って、娘が持っている情報をもらおうとするけれど。案の定、チーム長が現れて、実は主人公はチーム長を撃ちまくったけど防弾チョッキ着てましたーというよくある展開。

 この実は防弾チョッキで生きてましたという流れとか何百回と見てきた展開で面白さがなかったです。その後の殴り合いや銃撃戦もこれといった新鮮さはなく、こういうのもよくあるシーンだったので正直盛り上がりに欠けました。

 日本に都合の悪いスパイ情報を消去するつもりが逆に世界に拡散してしまいました、怒り狂う池内博之さんを射殺するソル・ギョングという。冒頭でしてやられた大企業のオーナーに主人公がやり返す。その企業とかが日本から裏金もらってましたとかの報道があったりして、イギリスにいるらしいチーム長から検事が誘われて終わり。

 中国を舞台に韓国語、中国語、日本語が入り乱れるのはそれだけで楽しい気持ちになりました。ネオンが輝く中でのごちゃごちゃした瀋陽の街並みもセットなのかロケなのか雰囲気が出ていてよかったと思います。日本人がゴリゴリの悪役なのも楽しかったです。

 ただ話自体はよくあるスパイものアクションもので新鮮さとかは一切なくて120分はチト長く感じる1本でした。 

☆☆☆

鑑賞日:2022/04/09 NETFLIX

監督ナ・ヒョン
出演ソル・ギョング
パク・ヘス
池内博之
ヤン・ドングン
イエル
ソン・ジェリム
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