映画【キャッシュトラック】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 警備会社に就職した主人公が実はいろんなことを考えていて武装集団と戦う話。

●感想

 銀行強奪ものの見どころである激しい銃撃戦が最高で、クライマックスでの民間警備会社に乗り込んでお互い重武装で撃ちまくる映像は圧巻でした。

 主人公が警備会社に就職するところから始まり、先輩から試験を受けてギリギリのところで合格する。仕事をしていたら案の定、強盗に襲われるけどあっという間に殺害していく。主人公のジェイソン・ステイサムは明らかに何か隠していて見ている観客にもわからない構成で、彼が何か探しているのか何を目的にしているのだろう? という前半が面白かったです。

 ただ中盤から主人公の過去に何が起こってのか? というくだりになり、主人公が実は…とわかって、リベンジのために手あたり次第、部下を使って拷問して真犯人を探していくというくだりは退屈に感じました。いろんな室内の映像は綺麗でかっこいいですが、基本、部下が実力行使に出て最後にジェイソン・ステイサムが出てきて脅して…というのの繰り返しで、そしてこれ以上探してもなので内通者を疑おうと警備会社に入っていくというもので、途端に説明っぽくなってしまって鈍重に感じました。

 次のチャプターでは強盗団の事情になり、何回か成功して冒頭の強盗に…となり、最後の大仕事でクライマックスという。この強盗団にも家族がいてスーパーでパートをして普通に生活しているという、いわゆる人間としての描写もありつつ。しかもこの人たち「暇だなー」「何かないかなー」となってるときに「そうだ、強盗しよう」みたいな感じで強盗団としての道を選ぶのが笑えました。

 そしてマイケル・マン監督作品ばりの銃撃戦が凄くて、裏切り者のあいつの非道な行動とか本気で腹が立つ行動で、勧善懲悪ものとしてのカタキ役のキャラクターの機能が完璧でした。

 とはいえ、主人公の不死身っぷりが凄くて1回は瀕死から復活するのは理解できますが。最後もまた何の説明もなく復活というのとか何だったんだろう? とノイズになってしまったり、内通者が自ら主人公に「実は…」と語り始めて主人公は特に何もしないで真相にたどり着いちゃうのもあっさりしすぎで残念でした。そもそもこの警備会社、何回襲われるんだというくらい治安の悪いアメリカでした。めちゃくちゃ給料高くないと誰も雇えないんだろうなという治安の悪さでした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/10/20 シネマサンシャイン平和島

監督ガイ・リッチー 
脚本ガイ・リッチー 
マーン・デイヴィス 
アイヴァン・アトキンソン 
出演ジェイソン・ステイサム 
スコット・イーストウッド 
ホルト・マッキャラニー 
ジェフリー・ドノヴァン 
ジョシュ・ハートネット 
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