映画【悪魔を見た】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 婚約者を殺された男が、猟奇連続殺人鬼と戦う話。

●感想

 オープニングでの殺人シーンはびっくりするもので一気に引き込まれました。そして、「お腹に子どもがいるの」と命を嘆願をする女性に対して。何のためらいも見せずに殺害するチェ・ミンシクさんの恐ろしいこと。

 イ・ビョンホンさんは、国家情報院の捜査官で義理の父親は警官のため。捜査資料から容疑者4人を絞り出し、そっから1人1人痛めつけていきます。結構、派手に復讐していくため警察は一体何をしてるのだろう? と思ってしまいました。その後も、世界は主人公2人しかいないのかと思ってしまうくらい激しいぶつかりあいをします。

 GPSを飲まされた殺人鬼のチェ・ミンシクは、殺人を犯す直前でイ・ビョンホンに痛めつけられますが。毎回、解放されるたびに反省もなくまた殺人を繰り返そうとするのが学習能力ゼロなのがよくわかりませんでした。
 それに、手首を折られアキレス腱切られても。たいしたダメージが残ってなく普通に歩いてたりと。ちょい突っ込みどころが多すぎるのもマイナスでした。その後、頭をハンマーでボコボコ殴られて死んだと思ったら生きていたり。アンデッドよりアンデッドでした。

 イ・ビョンホンさんが婚約者を死んだことを知るシーンとエピローグと2つのシーンのみ感情を爆発させますが。これが感動的で、その後は無表情で復讐を遂げていくのは素晴らしかったです。
 チェ・ミンシクさんの鬼畜っぷりも最高ですが、ちょい頭が悪いのがたまにキズでした。
 けれど、自分にGPSがついていることを知った後の行動は予想外のもので、イ・ビョンホンさんの復讐の失敗を狙う行動で素晴らしかったです。そこからの残り40分は一気に盛り上がる面白いクライマックスでした。そっから、イ・ビョンホンさんが更に上を行く行動をとるのも面白かったです。アクションシーンも、カッコよく作られていてエンタテイメントになっていたと思います。

 韓国には殺人鬼が何人いるんだ? ってくらいシリアルキラーがいっぱい出てきますが。残虐描写がいっぱいで目を背けたくなりますが、140分ノンストップの暴力の連鎖の答えを見せてくれる映画で最高でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2011/08/06 Blu-ray

監督キム・ジウン 
脚本パク・フンジョン 
出演イ・ビョンホン 
チェ・ミンシク 
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