映画【ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 飼ってた犬が「雑種には税金がかかる」っつう法律に困って捨てちゃって、その犬がサバイバルしていくうちに人間嫌いになっていく話。

●感想

 単純に犬をどうやって撮影しているのかという映像を見るだけでも満足な作品でした。確実に感情をコントロールしているかのようなワンちゃんたちのお芝居がお見事でした。

 映像が凄いですが、お話の方はいたって普通で残念でした。雑種を飼うには税金を払わないといけないという無茶苦茶な法律があって、主人公の少女のお父さんはそんなの払えないと犬を捨てちゃう。野良犬として生きていくけど、ホームレスに捕まって、ホームレスは闘犬を生業にしている人に売って、そこで闘犬として鍛えられる。しだいに優しい犬だったのが、めっちゃ怖くなっていきます。そして闘犬場から逃げ出して収容所に捕まっちゃうけど、そこの職員を惨殺して同じ捕まっていた犬を引き連れて、人間に反乱を起こす。

 犬視点のストーリーは楽しく見ることができましたが、少女視点のストーリーはこれといって目新しさがなかったです。犬の反乱も結局、人間に屈服するという。支配者に敗北したような終わりで残念でした。主人公のお父さんもあれだけ犬嫌いだったのに、最後に簡単に心変わりしたりするのもよくわからなかったです。

 とはいえ、ファンタジックな映画で面白く見ることのできる120分でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/08/06 DVD

監督コーネル・ムンドルッツォ 
脚本コーネル・ムンドルッツォ 
ヴィクトリア・ペトラニー
出演ジョーフィア・プショッタ 
シャーンドル・ジョーテール 
ルーク 
ボディ 

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