映画【私の男】感想(ネタバレ)

watashi-no-otoko
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●こんなお話

 複雑な親戚関係の話。

●感想

 流氷からずぶ濡れで飛びだしてくる1人の女性。回想で崩壊した街の中を彷徨う少女。地震が遭ったらしい。そこで出会う男性。彼は「家族が欲しい。今日から俺はお前のもんだ」と少女を自分の子どもとして育てる。
 そこから時間が飛んで学生さんになっているヒロイン。主人公にも銀行に勤める彼女さんがいたりするけど、主人公と上手くいっていない様子。ヒロインは彼女に主人公からプレゼントもらったと自慢したりして、彼女の気持ちを揺さぶる。
 主人公とヒロインのお世話をしている地元の名士のおじさんが主人公とヒロインの関係に気づいて……。そこから2人の逃避行が始まっていきます。

 2人にかわからない愛。誰からも共感も同情もされない関係。そこでもがき苦しむのを描く浅野忠信さんと二階堂ふみさんは素晴らしかったです。
 が、2人を心配する藤竜也さんをああいう事をしてしまい。主人公の恋人は東京へと去ってしまう。更に捜査してきた刑事を……。と2人の世界に入ってくる人たちを次々に排除していくのは理解に苦しみました。身勝手すぎてついていけなかったです。
 ヒロインを家まで送ってくれた好青年に対して主人公が取る行動。無礼すぎるし、ヒロインもエキセントリックな言動や行動をするけど、それを理解できるのは主人公たちだけ。

 シークエンスの数も少なく、だいぶテンポがゆったりなうえに行間を読まないといけなくてついていくのが必死でした。特に時間経過がわかりにくくて、今がいつなのかとかを探るのに大変で物語についていけなかったです。ヒロインは婚約者いつできたのだろう? 主人公はそこに至るまで何も思わなかったのか? 結婚が決まって「お前には無理だよ」って言ってるけど、その前までにどんな気持ちになったのか知りたかったです。
 社会を拒絶して生きる2人は素晴らしいとは思いますが、迷惑をばらまいて生きるということはしたくないなと確認できる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2014/07/12 MOVIX橋本

監督熊切和嘉 
脚本宇治田隆史 
原作桜庭一樹 
出演浅野忠信 
二階堂ふみ 
高良健吾 
藤竜也 
モロ師岡 
河井青葉 
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