映画【アンダー・ザ・シルバーレイク】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ハリウッドの富裕層の地域をぐるっとめぐる話。

●感想

 発端は知り合った女性が失踪して、彼女を探る話というサスペンスとして王道の設定でhナシは進んでいきます。
 ところがサブリミナル的にいろんな小物やシーンが挿入されて、見ているこちらを混乱させる演出が多用されるので、それを読み取って多角的に考える映画で好き嫌いがはっきり分かれてしまう作風でした。

 作品自体が一歩引いたところからの視点で主人公が街をいろいろ歩いて、そこでいろんな人と出会って…というのが繰り返されますが。そもそも主人公は家賃滞納してお金はないみたいだけど、車を所有していて街をうろつく時間もあってという謎の人で感情移入をさせないような作りになっています。
 そして謎解きや陰謀論で見せる楽しさがあって、1つ1つメッセージを読み解いて次につながっていく面白さもあって、まさか「ゼルダの伝説」も登場してくるのが楽しかったです。オリジナル作品でこういった作品を作れるのもすごいです。

 謎を解いてその場所に行くと、謎の人物や謎の場所が現れて混乱させていく。正直、劇中で登場するサブカルチャーにも詳しくないので、その登場で楽しむというところもそこまでではなく、異世界や妄想世界と現実のハッキリしないぐらぐら感を楽しむくらいしかできなかったです。
 
 そしてその楽しみ方だったら、別にデビット・リンチ作品を見ればいいのではないか? とか冷たい気持ちになってしまう映画でもありました。

☆☆☆

鑑賞日: 2020/03/13 wowow

監督デヴィッド・ロバート・ミッチェル 
脚本デヴィッド・ロバート・ミッチェル 
出演アンドリュー・ガーフィールド 
ライリー・キーオ 
トファー・グレイス 
ゾーシャ・マメット 
キャリー・ヘルナンデス 
パトリック・フィスクラー 
グレイス・ヴァン・パタン 
ジミ・シンプソン 
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