●こんなお話
タイの農村の余命いくばくもない男が猿人とかを見る話。
詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて
●感想
冒頭の水牛が森に逃げて飼い主に戻されるシークエンスから、一体何が起こってるのか。美しい映像と自然のサウンドで100分間ノンストップで見ることができました。
森の気配や静けさ、音の響き。滝の美しさは観てるだけで吸い込まれていきそうでした。
ストーリーは、主人公のもとへうっすらと浮かび上がる死んだはずの奥さんがあらわれる所の主人公達の反応が笑えます。普通、飛びあがりそうですが。みんなの会話が妙に落ち着いていて笑ってしまいました。その後の息子が猿の惑星で帰ってきても、普通に受け入れるのが笑えます。
そして、生きていようが死んでいようが。ましてや人間だろうが動物だろうが精霊だろうが。皆が、お互いの世界を往復していき。皆が当たり前の反応をするので、見ているボクは戸惑いました。しかも、何の説明もなく姿が変わったりするので。これまた混乱しました。
混乱している中、更には時間も行き来していきます。おそらく、過去現在未来と生きとし生けるもの全てが同時進行で動いていて。姿かたちが変わろうとそこにあるということだと思いました。
フィックスで固定されていて、長回しが多くテンポが遅いですが。タイの田園風景の落ち着きを体感できるのはよかったです。
☆☆☆
鑑賞日:2011/10/05 DVD
リンク
監督 | アピチャッポン・ウィーラセタクン |
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脚本 | アピチャッポン・ウィーラセタクン |
出演 | タナパット・サーイセイマー |
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ジェンチラー・ポンパス | |
サックダー・ケァウブアディー |