映画【ブルータル・ジャスティス】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 強盗犯の金塊を奪おうとする停職中の刑事や強盗犯のドライバーとかがいろいろ殺し合いをしていく話。

●感想

 出所したばかりの青年が母親にクスリと売春をやめるように言って車いすの弟との関係。刑事2人が暴力的な捜査をして定職になる。話の筋としては定職になって無給になり、病気の奥さんや子どもの生活のために怪しい仕事はないかと探して悪い仕事をしていってそこで自体が悪い方向にどんどんと転がっていくというよくあるジャンルの内容ですが、いきなり始まる乾いたバイオレンス描写が特徴の映画でした。後半の強盗犯との長い戦いは緊張感いっぱいで誰が金塊を手にするのかというカタルシスも何もない虚しい展開がよかったです。犯人たちの何を考えているのかわからない無慈悲な行動もめちゃくちゃ怖かったです。カタキ役が撃ってくる銃声とかも余計に怖いサウンドでした。尾行するのも長く長く尾行したりするのも新鮮でした。

 ただいかんせん160分は長くて、特に話が動き始める中盤までは結構集中して見ないときつかったです。刑事2人の車中での会話とかもどこに向かっているのかわかりにくく面白差を感じ取りにくいものでした。中盤にいきなり出てくる出勤する朝の女性のくだりとかも何が始まったのかと戸惑いますし、その後に起こる展開が意外性でショッキングですが、そのような描き方をする時間を割いてまでのキャラクターだったのだろうかという時間でした。その旦那さんの専業主夫であろう人は奥さんを働かせようとめちゃくちゃ突き放したりする謎の冷たい感じはよかったです。

 感傷的なものを一切排除したドライな映画で好みが分かれると思いますが、この雰囲気が好きな人にはハマる映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2020/12/02 DVD

 

監督S・クレイグ・ザラー 
脚本S・クレイグ・ザラー 
出演メル・ギブソン 
ヴィンス・ヴォーン 
トリー・キトルズ 
マイケル・ジェイ・ホワイト 
ジェニファー・カーペンター 
ウド・キア 
トーマス・クレッチマン 
ドン・ジョンソン 
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