映画【ウルトラヴァイオレット】感想(ネタバレ):忍者アクションで幕を開ける近未来バトル!ビジュアルと主演の魅力で魅せる一本

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●こんなお話

 近未来でファージだかっつう人間より能力高い人種が人間に迫害されて、人間と戦う話。

●感想

 冒頭、球体から突然現れる忍者軍団によるアクションシーンから始まり、「これは期待できそうだ」と思わせるツカミはとても良かったです。そのまま主人公の紹介へと続き、スーパーアクションが展開されていくのですが、物語は全体的に説明不足で、状況やキャラクターの背景がわかりにくく、気づけばストーリーについていけないまま流されてしまいました。

 主人公の髪型が突然変わったり、衣装が切り替わったりといった演出も意味が不明で、そうした演出がどういう設定に基づいているのかがまったく語られません。運んでいた荷物が少年だったと気づいた途端、主人公が突如として母性本能を発揮し、仕事の依頼人に反旗を翻して追われる立場になるのも唐突すぎて感情がついていけませんでした。

 そもそも、序盤で主人公の性格や信念、人間性といったものがきちんと描かれていないため、行動の理由に納得できないまま話が進んでしまうのがもったいなかったです。

 肝心のアクションも、真っ黒なフルフェイスヘルメットをかぶった敵が次々に現れては何の変化もなくやられていくだけ。単調なパターンの繰り返しで、アクションの見せ場であるはずのシーンが楽しめないというのは致命的だと思いました。

 敵キャラにも特に魅力が感じられず、全体を通してテンションが上がる場面が少ない印象。ミラ・ジョボビッチのかっこよさでなんとか押し切ろうとする作りでしたが、それだけでは最後まで乗り切るには少し厳しかった作品です。

☆☆

鑑賞日: 2015/01/15 Hulu

監督カート・ウィマー 
脚本カート・ウィマー 
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ 
キャメロン・ブライト 
ニック・チンランド 
ウィリアム・フィクナー 
セバスチャン・アンドリュー 
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