映画【私ときどきレッサーパンダ】感想(ネタバレ)

Turning-Red
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●こんなお話

 13歳になったら興奮するとレッサーパンダ化してしまって、今後どう生きるか今までどう生きてきたかの話。

●感想

 学校生活でいろんな友達がいて楽しくやっていて憧れのアイドルがいる。家に帰るとお寺をやってる両親の手伝いをしていて、特に母親の言いつけを守って一生懸命母親の期待に応えるようにしている主人公。けれど本人は「365日、自分の選択で生きている」と一応は満足している様子。

 ある日、夢を見て朝起きたら自分の身体がだいぶ大きいレッサーパンダになっている。ここから、レッサーパンダになっちゃったので単純にビジュアルがバレないように両親から逃れようとするドタバタ。心が落ち着くとどうやらレッサーパンダから元の姿に戻れることがわかって、何とか学校へ。

 学校でも落ち着いて人間の姿のまま生活しているけど、外に主人公を心配していた母親が騒ぎを起こしているのを見て抑えきれず、レッサーパンダ化。からの逃走ドタバタ。そしたら、両親は実はレッサーパンダ化は代々の通過儀礼らしい。そして儀式を行えば戻れることがわかる。そのため一か月後の儀式の日まで家で引きこもろうとするけれど、親友たちが訪ねてきてレッサーパンダ化している主人公に驚くけど、それも受け入れる。しかも主人公も親友たちのことを思うと人間に戻れることが判明。

 そして憧れのアイドルのライブがあると知ってレッサーパンダになるとお金儲けができるとなって、学校でレッサーパンダアイドルとしてライブのお金儲けをする。友達のパーティーに来てくれれば一気に目的の金額に達成するので、親に黙って夜外に出ようとするけれど、タイミング悪くお祖母ちゃんをあじめ親戚の女性たちが儀式のためにやってきちゃってさあ大変という。

 何とかパーティー会場へやってきてもう変身しないと誓うけど、場が盛り上がらないので結局レッサーパンダとして人気もになるけど、男の子と喧嘩になってレッサーパンダとして襲ってしまって騒ぎに。怒った母親は主人公の親友たちを責めて、主人公も母親に対して何も言わず、親友たちガッカリ。

 そして儀式でレッサーパンダと切り離そうとするけれど、その直前に主人公は思い直して、儀式を放り出して親友たちが行っているライブ会場へ。親友たちと仲直りしてライブを楽しむけど、キレた母親がレッサーパンダ化して怪獣のようにライブ会場を襲ってきてみんなパニック。そこで儀式をしようとして、若いころの母親と出会い母親も主人公と同じようにお祖母ちゃんの期待に応えようと自分を抑えつけていたことがわかってきたりして和解していく。そしてレッサーパンダ化する自分は自分と受け入れいようとする主人公。

 映像も綺麗で主人公や親友たちとのやり取りのテンポの良さ楽しさが伝わってきて、彼女たちのやりとりを見ているだけでニコニコできる映画でした。そこに親離れ子離れの話としてもよくできていたと思います。

 ただテンポがよすぎてサクサク進むので、映画が始まる前の13年間で主人公は母親に抑えつけられていた人生が映画の90分くらいであっという間に乗り越えてしまう印象を受けるテンポのよさでした。とはいえ、それでも短い時間で主人公の葛藤、親友たちとの関係、母親との関係、お祖母ちゃんと母親との関係などを全部描いているのはさすがの構成力だったと思います。

 そしてレッサーパンダになっちゃったらもっと騒ぎになりそうですが、トロントの人たちの受け入れる柔軟性多様性の精神に驚き、カナダのトロントってこんなにカラフルな街で楽しそうだなと観光映画としても面白く見ることができました。 

☆☆☆

鑑賞日:2022/03/13 Disney+

監督ドミー・シー 
出演サンドラ・オー
ロザリー・チアン
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