●こんなお話
表の顔は子供を守る慈善団体の代表、裏では悪いことをしている男と対立する殺し屋の話。
●感想
冒頭、強面の男たちが何者かに襲撃される。襲っているのは主人公で最後の1人を殺そうとしたら、車内で格闘ののち殺害。その車に乗っていた泣いていた少女を見つけるけど、車が高いところから落下して救出する。
ツカミのアクションだとは思いますが、ここが思いのほか迫力がなく一体何ドタバタやっているんだろう? という拍子抜けのアクションだったと思います。
講演会をやっている男性がいてどうやら慈善団体をしていて地域の人たちから好かれている。ところがすぐ次のシーンで泣いている若者を殺して地中に埋めている怖いシーン。この若者がぐいーんとショベルカーに吊り上げられるところとかは結構怖くてショッキングでよかったです。
ここからはこの男性と仲間である冒頭で主人公が助けた少女や汚れ仕事担当の男性などの日常が描かれていきます。あいまに主人公の日常もあり、イラストの職場。ここの佐藤二朗さんはいつもの佐藤二朗さんで笑えず結構辛い時間が多いです。職場の女性に怖い目を向ける男性がいて、ストーカーっぽいらしい。そしてそのストーカーを成敗しようと堤真一さんたちが彼をターゲットにして追い詰めていく。そこから主人公とカタキ役たちとの接点が出てきます。もう一つ、車椅子の少女が公園で鉄棒で立つ練習をしているところを主人公が声をかけたところから接点が発生します。
カタキ役たちの生活が結構長い時間描かれますが、堤真一さんが少女に性的虐待しているらしいとかいかにも使えない仲間が入ってきて周りが迷惑、とかそこまで時間かける必要がある描写なのか疑問で退屈でした。
主人公がビラ配りをしたことをきっかけに主人公とカタキ役が初顔合わせをして、カタキ役の弟が主人公に殺されていていつか復讐しようと考えていたことが明らかになってくるとか。
主人公の雰囲気を察した安藤政信さん演じる殺し屋が主人公の家で討ち入りに来るけど、逆に木村文乃さんに返り討ちに遭う。ここも安藤政信さんが強そうに出てきたのに急に弱くなるのとかが拍子抜けでした。解放された安藤政信さんが堤真一さんに「あいつがファブルだ」と話してリベンジになっていく流れ。ここの流れも結構急に感じます。
カタキ役が主人公を団地に呼び出してクライマックスのアクション。カタキ役たちは4人グループだと思っていたら、「A班、B班」とわらわらと大量にやられ役が出てきてびっくりでした。どのくらいの規模なのか全くわからなかったです。このクライマックスのアクションも淡々と事務的に行われる肉弾戦や足場でのアクションなどで見せ場としてはそれほどの機能がなく残念でした。
その後の直接対決でカタキ役が少女の良心を殺したうんぬんで怒りと憎しみの暗黒の力で少女がクララが立った状態になるという。そこから地雷を踏んで危ないどうのこうのとかも正直どうでもいいサスペンスでした。堤真一さんが自ら殺されるようにわざと手りゅう弾を…とかの気持ちの流れとかも130分わからなかったです。
とぼけているけどめちゃくちゃ強い主人公とか面白そうな設定ですが、コメディとしても笑えない時間が多くアクションシーンも見たことのないアクションとかでもないのが残念なシリーズとなってしまいました。
☆☆
鑑賞日:2022/03/13 WOWOW
監督 | 江口カン |
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脚本 | 山浦雅大 |
江口カン | |
原作 | 南勝久 |
出演 | 岡田准一 |
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木村文乃 | |
平手友梨奈 | |
安藤政信 | |
黒瀬純 | |
好井まさお | |
橋本マナミ | |
宮川大輔 | |
山本美月 | |
佐藤二朗 | |
井之脇海 | |
安田顕 | |
佐藤浩市 | |
堤真一 |