映画【人生の特等席】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 老スカウトマンと娘さんの和解の話。

●感想

 父と娘の再生ものとして王道をいく展開で悪く言えばお決まりの流れですがそれでもクリント・イーストウッドのキャラクターとエイミー・アダムスのキャラクターがとても面白く見終わってすがすがしい気持ちになる映画でよかったです。

 冒頭、おしっこのきれが悪く机に脚をぶつけて思い切り八つ当たりする主人公。こんな人が家族でいたら、絶対気まずいのがいきなり笑えました。この主人公、口が悪くて誰に対しても憎まれ口しか聞かない。でも娘のことを思っているのは、誰が見ても明らかで愛情表現が不器用なんだという好感の持てる人物でよかったです。
 娘も弁護士の仕事をしつつ父親のスカウトに同行します。ここで驚くのが、スカウトというのは1つのチームに帯同してついてまわって選手を分析していくというスカウトの仕事を知る驚きもありました。
 ただ、弁護士だったのに父親が名スカウトだからって娘もスカウトとしての能力が高いってのは無理があるかな? とも思いましたが、あくまで野球は背景であり親子の絆の再生を描いていくものでした。

 もし自分に子どもがいたら、仕事を休んでまで自分のところに来てほしくないという主人公の気持ちはわかりますし。娘が父親の面倒を見るというのもわかって、両者の気持ちがわかりました。

 娘が自分を捨てたと思ってたことが傷になり、父親もそのことで傷ついていたことがわかるクライマックス。そして、スカウトしても終わりになりそうな流れになった時に娘が偶然見つける選手。ちょっと偶然すぎかな? とも思いましたが、それでも気持ちのいい展開をその後見せてくれるのであまり気にならなかったです。

 いじめっ子スター選手が最後にああなるのは、わかっていても爽快感があるものでよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2012/12/02 TOHOシネマズ南大沢

監督ロバート・ロレンツ 
脚本ランディ・ブラウン 
出演クリント・イーストウッド 
エイミー・アダムス 
ジャスティン・ティンバーレイク 
ジョン・グッドマン 
マシュー・リラード 
ロバート・パトリック
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