●こんなお話
インベイジョンしてきた宇宙人とバトルシップの戦いの話。
●感想
海洋での軍事演習中、アメリカ海軍や日本を含む環太平洋海軍合同演習がハワイ沖で行われようとしていた頃、NASAは地球外生命体との交信を目的とした「ビーコンプロジェクト」を進め、宇宙に向けて強力な信号を送信していた。
その直後、外宇宙から5隻の宇宙船が太平洋上に飛来し、そのうち1隻は地球周回衛星と衝突したのち、制御を失って香港の市街地に墜落し、都市に甚大な被害をもたらす。
残る4隻の宇宙船はハワイ沖に着水し、海中へと姿を消すが、異常を察知したアメリカ海軍の駆逐艦USSサンプソン、USSジョン・ポール・ジョーンズ、そして日本の護衛艦みょうこうが調査のため現場に向かう。
しかし接近した瞬間、宇宙船は巨大なエネルギーバリアを展開し、ハワイ諸島を包み込む形で海域を完全に隔離する。艦隊は外部との通信を断たれ、逃げ場のない状況に追い込まれる。
異星の機械生命体は圧倒的な兵器で攻撃を開始し、USSサンプソンと護衛艦みょうこうは撃沈され、USSジョン・ポール・ジョーンズも大破、艦長以下多くの乗組員が戦死する。
混乱の中、武器担当士官のアレックス・ホッパーは生存者をまとめ、事実上艦の指揮を引き継ぐ立場となるが、同時に兄であり艦長だったストーン・ホッパーを失った喪失感を背負うことになる。
生き残った日本艦の艦長ナガタらと協力しながら、アレックスは敵の行動を分析し、異星人が太陽光に弱いという特性を突き止め、夜明けの光を利用した戦術で小型の宇宙船を撃破することに成功する。
しかし母船は健在であり、通信装置とバリアを維持したまま侵攻を続けようとしていたため、人類側は一時的な撤退を余儀なくされる。
アレックスたちは真珠湾の海軍基地へ戻り、博物館として係留されていた第二次世界大戦時の戦艦ミズーリを再稼働させるという大胆な作戦を決行する。退役軍人たちの協力を得て、戦艦は再び戦場へ向かう。
ミズーリは圧倒的な主砲火力で宇宙船の防御網を突破し、アレックスたちは敵母船の通信装置を破壊するための最終攻撃に挑む。
激戦の末、島に設置されていた通信施設を艦砲射撃で破壊することに成功し、エネルギーバリアは完全に解除される。
その瞬間、外部と連絡が取れるようになった米軍とオーストラリア空軍の戦闘機部隊が到着し、母船と残存する異星兵器を撃破して侵略は阻止される。
戦闘後、アレックスは功績を認められて中佐へ昇進し、兄ストーンには海軍十字章が追贈される。アレックスは上官であり恋人サマンサの父であるシェーン提督に結婚の許可を求め、一度は拒まれるものの、食事に誘われる形で未来への可能性が示されておしまい。
駆逐艦がミサイルや魚雷を撃ち合う海戦シーンの迫力は圧倒的で、映像の作り込みに関しては非常に見応えがありました。特にクライマックスで戦艦ミズーリが登場する展開は、思わず声が出るほど高揚感があります。艦砲射撃を連発する映像は、戦艦好きにはたまらない内容だと感じました。
一方で、物語の進行はかなりゆっくりしている印象です。主人公とヒロインの出会いから始まり、海軍入隊後のドタバタが長く続き、エイリアンが本格的に襲来するまでにかなり時間を要します。もう少し早く侵略が始まってもよかったのでは、と感じました。
また、独断専行型の主人公がチームプレーを学ぶという展開自体は王道ですが、心情の変化が分かりづらく、感情移入しにくい部分もあります。どのタイミングで価値観が変わったのかがやや曖昧でした。
この手の作品に共通する点として、エイリアンの目的や弱点を人類側が比較的簡単に見抜いてしまう展開がありますが、本作も例外ではなく、その点は深く考えない方が楽しめます。3隻いる敵艦に1隻で挑む展開や、浅野忠信さん演じる日本人艦長の無茶な戦い方は、日本人として素直に盛り上がれる場面でした。
クライマックスでは、退役軍人たちが戦艦を動かす展開が用意されていますが、冷静に考えると疑問点も多く、かなり勢いで押し切る構成です。ただし、その勢いと映像の力で納得させてしまうのも本作の強みだと感じました。
一方、通信基地に残るヒロインや自信を失った退役軍人のドラマパートは緊張感に欠け、感動を狙った演出もやや空回りしている印象でした。とはいえ、細かい点を気にせず、迫力ある映像を楽しむ目的で鑑賞する分には十分に満足できる一本だと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2014/12/15 Hulu 2017/08/24 Amazonプライム・ビデオ 2026/01/03 Amazonプライム・ビデオ
| 監督 | ピーター・バーグ |
|---|---|
| 脚本 | ジョン・ホーバー |
| エリック・ホーバー | |
| ブライアン・コッペルマン | |
| デビッド・レビーン |
| 出演 | テイラー・キッチュ |
|---|---|
| ブルックリン・デッカー | |
| アレクサンダー・スカルスガルド | |
| リアーナ | |
| 浅野忠信 | |
| リーアム・ニーソン |


