●こんなお話
1897年だかの小さな村で村か出ててはいけないという掟の中、登場人物たちの恋愛とか掟についての話。
●感想
ジェームズ・ニュートン・ハワード御大の音楽やロジャー・ディーキンス御大の美しい映像に役者さんたちの重厚なお芝居の中にシャマラン監督独特の世界観がミックスされているという不思議な映画でした。
冒頭のタイトルクレジットから揺れる木々から雰囲気抜群で最高でした。そこから小さな村の日常と主人公の恋愛が描かれていきます。時折、遠くから獣の叫び声みたいなのが聞こえてきたり、森に入ってはいけないとかいろんな掟ルールがあることがわかってきて、それの意味って何だろう? という興味を持ってみることができる世界観でした。
役者さんたちのお芝居も一級品で物静かなホアキン・フェニックスに愛のために走れメロス的になるブライス・ダラス・ハワードも綺麗でした。年長者たちのリーダーのウィリアム・ハートが村の掟を破って「イノセンスな村ではない」「愛の力だ」「自分たちとは違い若者たちは希望で生きている」と他の年長者に訴える姿は感動的でした。
リアリティの面から考えると着ぐるみ来て動き回る。とか想像するとオマヌケだなとか笑っちゃいそうになるし、いくら自分たちが悲しみにくれたとはいえこういう世界を作るのはどうなんだろう? と村の設定そのものだけで1本の映画ができちゃいそうな広がり深みを考えてしまうもので100分間では主人公たちの恋愛に重点を置かれているので、村の設定とかは突っ込みどころになってしまってノイズに感じてしまうところもありました。
とはいえ、中盤の主人公のピンチにヒロインが探し回るカットとか印象的な映像だったり音楽だったりで面白い映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2021/02/02 U-NEXT
リンク
監督 | M・ナイト・シャマラン |
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脚本 | M・ナイト・シャマラン |
出演 | ホアキン・フェニックス |
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エイドリアン・ブロディ | |
シガニー・ウィーヴァー | |
ウィリアム・ハート | |
ブライス・ダラス・ハワード |