映画【紅い服の少女 第二章 真実】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 自分の子どもがまだ学生なのに妊娠しておろそうとしたら失踪してしまって娘を探す主人公が前作の主人公とか台湾特有の霊媒師とかと一緒に娘を探す話。

●感想

 夜、違法で森の中で伐採をやっている業者がいてみんな何かに襲われて恐怖というツカミから始まります。何か死体を見つけて呪いを解き放ったらしい。

 虐待とかの子供を救おうとする福祉局に勤める主人公。通報があった家に行くと挙動不審の母親がいて室内を探すと耳なし芳一みたいに体中に呪文が書かれた子供がいてその子供を保護する。

 他人の子供を守る主人公が家に帰ると嘔吐している娘を問い詰めると妊娠しているらしい。まだ未成年で妊娠ということで娘の意見を聞かずにおろそうとする。家で話し合ってくださいとので帰るけど、娘が失踪してしまう。警察に相談したり娘の恋人に会いに行ったり。その恋人は霊媒師みたいなのをやっていて、シャーマン的に虎が乗り移ってそのまま失踪した人間の手掛かりを探す。山の廃病院にたどり着いたら、ミミズみたいなのを大量に食べているボロボロの前作の主人公が発見される。

 前作の主人公を預かることになった主人公。そこに冒頭で主人公が保護した子どもの母親がやってきて娘が危ないみたいな流れになって、主人公たちの大事な人たちが失踪して監視カメラに映っている紅い服の少女の正体が母親の口から明らかになる。

 遊園地でジェットコースターに乗った娘さんが事故で亡くなり、魔術みたいなので娘を甦らせたら娘ではなく劇中で呼ばれているモーシンナアなる魔物みたいなのになっちゃう【ペットセメタリー】的な蘇り。

 主人公たち母親3人が山奥へ行って除霊みたいなのをやって、虎の霊媒師たちも加わって山の中でCGバトル。普通にガッツリとしたバトルシーンとなっていて楽しいです。暗い廊下の奥からどーんとCGの虎爺が現れてモーシンナアたちと戦ったりするのはもはやサービスで最高に盛り上がるカットでした。

 前作で幸せな家庭を築きました的な展開は全部幻で関係者全員死んでるという悲惨な現実の前作の主人公。

 そして母娘ものとしてもよくできていて、それぞれの母親と娘の対立と和解が描かれていきます。紅い服の少女は自分の妹に「あなたは怪物ではない」と語りかけられ、主人公は娘が悪霊みたいになりかけたときに出産の思い出を語って「あなたが私を選んだの」と説得するのがエモーションが1番高まるクライマックスでよかったです。

 ただ出産やレイプや堕胎がモチーフとなっているので結構ヘヴィーだったりセンシティブな内容でもあったりと感じてしまいました。

 とはいえ母親と子供というテーマをホラーであり妖術ものの見せ場でくるんで前作と繋がっていて紅い服の少女がわかって2作連続で楽しめるシリーズだったと思います。

☆☆☆

鑑賞日:2022/06/17 DVD 2022/09/30 シネマート新宿

監督チェン・ウェイハオ
出演アン・シュー
レイニー・ヤン
フランチェスカ・カオ
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