映画【複身犯】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 死刑囚に事故で亡くなった誘拐事件の容疑者の意識を植え付けて犯人を探ろうとするけど、死刑囚が逃げてしまってさあ大変な話。

●感想

 何人かを乗せたバスが横転して大爆発。その後、ニュース映像で子どもの連続誘拐事件が起こっているらしい。バスに乗っていた人物たちは容疑者で刑事がそれぞれに事情聴取をしているけど、鏡を見たらその人物は全く違う顔をしていて…。

 というツカミが最高に面白くてこの映画で1番盛り上がりました。その後、植物状態の死刑囚に容疑者たちの意識を脳内に乗り映らせて話を聞こうという無茶苦茶な設定が凄いです。

 その死刑囚にも娘がいて死刑囚は娘に会いたいという動機が出てきて、逃走しつつ意識を移植に成功した科学者と一緒に逃走する。

 死刑囚の頭の中で容疑者たちが話をする脳内ビジョンの映像とかは面白くてクラクラする映像表現がよかったです。

 こういうSF設定では説明があっても「どういうこと?」と疑問に感じるところが発生してしまって、飲み込みにくい入り込みにくい映画でもあって、終始クエスチョンマークが頭に入りながら見てました。植物状態の死刑囚ってそもそも何? と主人公の映画が始まる前までの人生が気になってしまいました。

 そして主人公の死刑囚が娘と再会するけども…というオチ。あの娘さん一緒のトラウマを負ってしまう衝撃の展開に驚きでした。障害を持った人間を救うために殺したという連続殺人犯と死刑囚のためだという刑事の言い分が同じということを表現したかったとは思いますが、ちょっと刑事さん酷くないかい? という瀕死の刑事さんの執念に驚きです。

 正直、登場人物が多くて台湾人の名前が大量に出てくるため、容疑者それぞれの名前被害者の名前が大量に出たり入ったりするので、初見では誰が誰やらの展開が続いて混乱してしまいました。人物相関図とかを片手に見たい1本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/06/17 試写会

出演ヤン・ヨウニン
チャン・ロンロン
ワン・ジン
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