●こんなお話
昔、朝鮮の武将がお宝を盗んで隠されたらしいので海賊と盗賊が官軍とお宝の取り合いをする話。
●感想
大雨の中、「いけません」と言われてるのに案の定刀で止める人をぶった斬って何やら悪巧みみたいなことをする武将さん。お宝を船に載せて嵐の中を進んで行く。ところかわって、海で漂流している男たちがもうこのまま死ぬというところで大きな船が現れて、船上から見下ろす女性と目が合って…。
2か月後、その船で下働きをしている男たち。その船は海賊船で海賊と漂流していた盗賊がいて盗賊が海賊の船に住まわせてもらっているらしい。けども主人公の盗賊の頭はやる気がなくて海賊の船長といつも対立している。倭寇と戦ったりしてるうちに倭寇がお宝を探しているらしいことに気付いて、その地図を見つけてその場所へ行くと牛の大群に襲われたりパニック。
この牛の大群にやられるときにスローで主人公が牛に乗っかってそのまま落下していくというシーンは馬鹿馬鹿しくて笑えました。
主人公がたまたま牛の角に書かれた地図を見つけてそこに書かれている場所を目指すことに。けれども海賊と盗賊で揉めて主人公だけ島に残ったり盗んだりのわちゃわちゃがあります。
そして海の中でクラゲの大群についていくと海流にのってお宝が眠る場所へ。そこは銀塊はあったけど、本当は金塊があるらしいのでそれを探そうとしているとカタキ役の官軍がやってきてアクションがあったり。その相手は主人公と昔同僚だったけど戦争大好きで命令をきかなかったので主人公が密告みたいなことをしてカタキ役は裏切られた思いがあったりして襲い掛かってくる。
さらに地図を見つけて、イカヅチ島なる雷が凄くて10年分の雨が降る島へ向かって、そこでカタキ役たちとかとアクションしてお宝を奪い合っていきます。
正直、主人公たちの対立のわちゃわちゃが結構長くて、話が前に進まない印象で退屈に感じました。特に盗賊のナンバー2みたいな人が主人公たちを出し抜いてすぐ捕まってまた出し抜いて謝罪してのリピートはギャグとして機能しているのかわからない展開。
アクションもスピード感いっぱいでかっこいいですが、なぜ主人公たちが勝ったのかとかのロジックがあまりわからず、クライマックスの一騎打ちとかはむしろ主人公が味方の投げた刀で助かるというのは卑怯にも見えてしまう演出でした。
クジラに飲み込まれてクジラの潮吹きで出てくるとかむちゃくちゃで楽しかったり、弓矢のイケメンさんがかっこよかったり細かいところで面白さを感じるところもありましたが、クライマックスの盗賊の親分が雷の中の一騎打ち、海賊の親分が船の上での乱戦、ペンギンを追いかけるコメディリリーフのドタバタの3つ同時進行とかも流れが悪く見える構成で120分はチト長い映画だと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2022/03/04 NETFLIX
監督 | キム・ジョンフン |
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出演 | カン・ハヌル |
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ハン・ヒョジュ | |
イ・グァンス | |
クォン・サンウ | |
チェ・スビン | |
セフン | |
キム・ソンオ |