映画【新喜劇王】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　　スターを目指すエキストラの主人公が苦難に次ぐ苦難にめげそうになりながら夢をつかもうとする話。

●感想

　チャウ・シンチー監督作品らしいオーバーなリアクション、アクションの笑いがたくさんで主人公が酷いことを言われたりされたりしているけれどクスリと笑ってしまうコメディでした。

　主人公がお芝居をするけれど周りから見下され、友達がスカウトされてスターになってしまったり、恋人がいるけれどその恋人も実は…という踏んだり蹴ったり。ひたすらつらい展開でとうとう自殺まで考えて…とベースはコメディなので笑えるけれど、冷静に見ると本当につらくてヘビーな作品でした。

　落ち目のスターももう1人の主人公で彼が傲慢で周囲と対立して浮いてしまっている役者さんもいて彼のドタバタや対立や孤立が描かれて彼も彼で落ち込んでいるけれど、おもしろ動画として復活して…という。

　100分間のあいだ、主人公が耐えに耐える展開が続いてラスト5分で授賞式でエキストラ時代の映像が流れて主人公の両親と一緒に感動してしまう映画でした。

　展開が極端ですが、夢を追いかける人の現実と背中を少し押してくれる映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2020/08/07　DVD