●こんなお話
旅客機の中で姿を消した幼い娘を必死で捜す母親の話。
●感想
冒頭から主人公の娘さんが飛行機でいなくなるまでは、主人公の過去のトラウマなどが印象的に挿入されて不穏な空気があって緊迫感があって面白かったです。
そして飛行機のなかで主人公が寝てる間に娘さんがいなくなって、主人公ヒステリックになるけど娘さんはどこにもおらず。飛行機という密室で娘さんはどこにいったのか? 誰が何のためにやったのか? という面白い出だし。
ところが主人公が娘さんが大事な気持ちはわかりますが、かなり迷惑なお客さんにしか見えないのが痛いです。アラブ人のお客さんを犯人扱いしてぶん殴ったりしてます。それでいて謝罪シーンがないという。すげーなアメリカ人、と引いてしまいます。
肝心のミステリーとしての展開も、何の意味もないもので。どうして誰も娘さんの記憶がないのか? という疑問が答えになっていないという。都会人は他人に興味がないとはいえ、無茶苦茶でした。
そして主人公がなぜ狙われたのかってのも、たいして意味がないし。犯人が何故こんな面倒なことをしたのかが100分見終わってもわからないので呆然としたままでカタルシスが一切得られない映画でした。
娘のためとはいえ、飛行機を停電にして酸素マスクを投下して乗客を恐怖のどん底に落とすことが正しいのか疑問の映画でした。
☆☆
鑑賞日:2013/07/20 Blu-ray
リンク
監督 | ロベルト・シュヴェンケ |
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脚本 | ピーター・A・ダウリング |
ビリー・レイ |
出演 | ジョディ・フォスター |
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ショーン・ビーン | |
ピーター・サースガード | |
エリカ・クリステンセン |