映画【ザ・マミー/呪われた砂漠の王女】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 トム・クルーズがミイラに追いかけまわされる話。

●感想

 冒頭でラッセル・クロウによるナレーションで古代のエジプトのカタキ役のミイラが誕生するきっかけのシーンが入りますが、この時点で世界観を全部セリフで説明していてツカミからダレるスタートで雲行きが怪しかったです。 

 主人公はアメリカ軍人らしいけど盗賊的なこともやっていて、一体何者なのか120分見てもわからなかったです。破壊される遺跡を守りたいとかなのかお金儲けがしたいのかとかわかりやすい動機のもと動かないと、終始何のために走り回ってるのかわからないため、エンタメ映画としてただただ退屈のキャラクター。 

 基本、主人公が謎の幻覚を見て何が起こったんだと戸惑う一連の流れが繰り返されるので、これまた何が起こってるのかがわかりにくく何のために戦ってるんだっけ? と話のスジを見失う展開が多かったです。 

 ヒロインも主人公が一個のパラシュートを譲ってくれたから善人と好意を持っていましたが、その後、トム様がトラックでヒロインを見捨てようとしていたあの流れは一体何だったのかとこれまた突っ込みながら見てしまって入り込めなかったです。 

 アクションシーンも暗がりでゴチャゴチャしているので見えにくくて気づいたら終わってるのでカタルシスが生まれず、ジキル博士とかユニバース化のためだけのシークエンスだったりと1本のエンタメ映画として失敗しちゃってるのではないかと映画って何だろう? と昨今の映画のユニバース化の悪い部分が出ちゃってるのではないかと考えさせる作品にはなっていると思いました。 

 アクション映画としても冒険映画としてもホラー映画としてもラブストーリーとしても全部が中途半端なこの手のハリウッド大作でもこういう惨事になってしまうんだと勉強になる映画でした。 

鑑賞日: 2017/08/02 チネチッタ川崎  2018/03/27 Amazonプライム・ビデオ

監督アレックス・カーツマン 
脚本デヴィッド・コープ 
クリストファー・マッカリー 
ディラン・カスマン 
出演トム・クルーズ 
ソフィア・ブテラ 
アナベル・ウォーリス 
ジェイク・ジョンソン 
ラッセル・クロウ

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