●こんなお話
放射能を食べる怪獣を抑えつけてたけど、暴れ始めて大騒ぎになったら怪獣王ゴジラが現れて戦う話。
●感想
主人公の父親と母親が勤める原発が謎の地震故が発生して、母親が亡くなってしまう。それ以来、父親は陰謀論者になって政府の隠していることを追いかけはじめるけど、息子は父親にはついていけない。陰謀だと思ってたら実際は……。
ズシン! ズシン! と重低音が響き渡ってゴジラが登場するシーンはやっぱり燃えました。怪獣のバトルも迫力あってよかったです。なかなかゴジラが出ず、何がとんでもないことが起こっている。という不安感が漂う雰囲気もよかったと思います。
ただお話のほうはイマイチ、テンポも悪く、主人公たちがこれといって何もしないで、ただ巻き込まれていくだけなので盛り上がれませんでした。唯一、主人公の軍人さんは核ミサイルの作戦に参加するという行動をして、それは面白かったです。ただそれもたまたま現場に居合わせただけで作戦に参加できる米軍ってスゴイです。
渡辺謙さん演じる博士はゴジラを研究する組織として登場しますが、速攻で指揮権を奪われてただの解説役になってしまったのもガッカリでした。特にいなくても話、成立したのではなかろうか?
米軍は、怪獣たちの動きを把握してるのかと思いきや、結構な接近戦を毎回挑んでるのも凄かったです。もう少し早く警戒行動できないものなのかなと思いました。毎回、海がせりあがってるのを見上げて、接近戦でライフルを撃ってる兵隊さんたち。絶対、弾丸通じなさそうですが、果敢に挑む勇気さすがです。すべての行動が後手後手でリアクションするだけなので、アクション映画としての魅力もそんなに感じられなかったです。米軍で怪獣たちを誘導するというミッションで見せてくれたら面白かったですが、エッサホイサとミサイルを運ぶだけというのもそんなでした。
120分の映画でゴジラがほとんど登場しないのも、ストレスが溜まりながら見てました。登場したと思ったら、次のシーンに映って、怪獣が立ち去った後になる。って流れ何回やるんだろう? と思いながら見てました。その分、クライマックスで爆発させてくれて、そこはやっぱり気持ちよかったです。
序盤は愛する人の死に立ち直れない喪失した父親と息子の対立が描かれつつ、怪獣についての捜査を行っていく。そしてやっぱり怪獣がいるぞ、ってなってから、父と息子の対立はあっけなく解決してしまうのが気持ちが乗れなかったです。
とはいえ、人間にはなすすべない自然の驚異、奢れる人間を戒めるために現れるゴジラを見られて面白かったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/07/25 試写会 2015/02/05 Blu-ray 2017/03/03 Hulu 2019/06/10 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ギャレス・エドワーズ |
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脚本 | マックス・ボレンスタイン |
出演 | アーロン・テイラー=ジョンソン |
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渡辺謙 | |
エリザベス・オルセン | |
ジュリエット・ビノシュ | |
サリー・ホーキンス | |
デヴィッド・ストラザーン | |
ブライアン・クランストン |