映画【羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 人間社会と共存する妖精と人間を敵対視する妖精が主人公の能力の奪い合いをする話。

●感想

 冒頭で主人公の黒猫みたいなキャラクターが森から人間が森を破壊していく回想に始まり、そこから都会で野良猫的な生活を送っていて、そこで救ってくれた妖精と一緒に彼らとともに生きていこうとするけれど…。という。

 もとがテレビシリーズとかなのか説明されないままお話が進行するので、冒頭から置いてけぼりをくらって、誰が何をしているストーリーラインを把握できないまま振り落とされる展開で退屈な時間が終始続くアニメーションでした。

 妖精がいるらしい。自然と一緒に生きているらしい。彼らが超能力を持っていてそれで戦ったりしていて、とかはわかりますが。主人公と仲間たちのところに急にやってくる人間。みたいなメインのキャラクターが登場して、そこから話がいきなりシフトしてこの人間と主人公とのバディもの師弟ものの展開に戸惑い、かつ彼らが何者かもわからないのでどこに向かっているのか飲み込みにくく、エンタメとして失格だと思いました。人間だけどめちゃくちゃ強いのは何だろう? そもそも何しに来たんだろう? なぜ主人公を拉致してどこにイカダで向かっているのだろう? とポカンとしたままの状態が続きながら、アクションシーンもぴょんぴょんと高速移動するアクションが続くだけで迫力とかケレンとかも一切感じず平熱のまま知らない人たちが戦っていて、エンタメ映画としても楽しめなかったです。

 仲間だと思っていたのが実は人間に対して…。とか人間と共生しようとする一派がいて…。とかの対立はわかりますが「館がどう」とか「キョウカイが」「レイイキが」どうのとか専門用語や固有名詞が説明もなく会話で出てきたり、クライマックスではいろんなキャラクターが急に登場して急に能力を発揮していくので、おそらく原作とかを読んでいれば知っているキャラクターなのだと思いますが、この映画単体で見るとどちら様? 状態のキャラクターのオンパレードでこれもポカンとしたままのクライマックスで盛り上がることなく終わっていくクライマックスでした。

 キャラクターのデザインとかも食指が動かされるものでもなく、主人公も黒猫っぽいけどなんでこんなに目がでかくて薄気味悪いのだろう? とか考えがノイズになってしまってエンタメとして感情移入できないままで残念です。

 アニメに慣れてる慣れていないとかの問題ではなく、単純に面白さを感じられない残念な100分ちょっとでした。

鑑賞日:2020/11/11 シネマサンシャイン平和島

監督MTJJ 
脚本MTJJ 
ポン・クーシン 
ホンシーシェンレイ 
原作MTJJ 
出演(声)花澤香菜 
宮野真守 
櫻井孝宏 
豊崎愛生 
水瀬いのり 
チョー 
斉藤壮馬 
大塚芳忠 
松岡禎丞 
宇垣美里 
杉田智和 
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