映画【殺しが静かにやって来る】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 両親を殺された殺し屋がその相手の殺し屋にリベンジしようとする話。

●感想

 幼少時代に首を切られて声を出せない主人公の殺し屋サイレンス。賞金を追い求める賞金稼ぎのロコ。多くの西部劇は賞金稼ぎが主人公で、殺し屋が悪役というプロットが多いですが、この作品は逆になっていて殺し屋に感情移入するような構図になっていました。
 雪景色の中を馬が駆ける映像も凄いです。撮影大変そうでした。殺し屋と賞金稼ぎと街へ新しくやってきた保安官が中心に話が展開します。

 相手を挑発して先に拳銃を抜かせて賞金稼ぎを殺す殺し屋の主人公。正当防衛が正義で罪に問われない時代。賞金稼ぎたちも賞金首なら、いくら殺害しても罪に問われない。
 賞金稼ぎに夫を殺された奥さんが主人公のサイレンスに賞金稼ぎ殺しを依頼する。街には悪徳判事がいたりして未亡人にお金を貸す代わりに身体を求めてくるとんでもない野郎だったり。

 奥さんは主人公に払うお金がないため身体で支払うとなっても主人公はすぐに部屋を出ていく。かっこいいです、サイレンス。けどすぐに奥さんと寝ちゃったりするのがちょっとガッカリでした。
 保安官は腹を空かせた野盗に襲われたときに拳銃が雪で凍ってしまってピンチになったのに、その後、ロコは雪に埋めたライフルで撃ち始めたりして、銃が凍る設定なんだったのかな? と思いました。

 そして腹を空かせただけだった野盗を人質にしたロコと対決に挑む主人公のサイレンス。最初見たときは何が起こったのかわからない展開で驚きました。本来のアクション映画の爽快感を一切ない映画でどんよりしたまま終わりました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/03/16 Blu-ray

監督セルジオ・コルブッチ 
脚本ヴィットリアノ・ペトリリ 
マリオ・アメンドラ 
ブルーノ・コルブッチ 
セルジオ・コルブッチ 
出演ジャン・ルイ・トランティニャン 
クラウス・キンスキー 
フランク・ウォルフ 
ルイジ・ピスティリ 
ヴォネッタ・マギー 
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