●こんなお話
1952年のアメリカの海猿たちの話。
●感想
遭難シーンや救出のために外海に出るために大波の中を突き進む小型ボートのスペクタクルなシーンはさすがの迫力で手に汗握る映像がいっぱいでした。
ただ肝心の主人公を始めとするキャラクターたちの魅力がほとんど感じられず全体的に退屈でした。主人公は終始もじもじして変わらず、なぜ大波を突破できるのか? 行くのか戻るのかの決断をするときになぜそっちの道を行くのか? ボートに遭難者全員を乗せられないと言っているのに乗せる決断をして、結局何事もないままだったのか? とかリーダーとしての能力が全くわからなかったです。ヒロインも主人公を思うあまりに主人公の職場に突入して救出の命令を撤回するように迫ったりとなかなかのモンスターっぷりでした。最初はそういうキャラクターで、しだいに海上警備隊の奥さんとしての自覚が芽生えるというための序盤の行動だというのならわかりますが、そこらへんも伝わらなかったです。海上警備隊の仲間たちも名前と顔の区別も何だか見分けがつかず、嫌味を言うキャラクターだったりいたりするけど、いつ和解したのかとかもわからなかったです。上官であるエリック・バナさん演じるキャラっクターも有能として描かれているのか無能として描かれてるのかポジションがわかりにくく、ただ無線の前で突っ立ってるだけの人物で恐ろしく面白みに欠ける司令官でした。
救助する人、救助される人、陸で待つ人という同時進行で3つのスジが展開するため。緊迫感あるシーンが突然全く状況が違うシーンが描かれたりするので、集中力が途切れてしまう展開でした。
救助される船員たちが工夫して沈没しないように頑張る姿が面白かっただけに惜しい作品だったと思えました。
☆☆☆
鑑賞日: 2016/02/28 チネチッタ川崎
監督 | クレイグ・ギレスピー |
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脚本 | スコット・シルヴァー |
エリック・ジョンソン | |
ポール・タマシー | |
原作 | マイケル・J.トーギアス |
ケイシー・シャーマン |
出演 | クリス・パイン |
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ケイシー・アフレック | |
エリック・バナ | |
ベン・フォスター | |
ホリデー・グレンジャー | |
ジョン・オーティス |
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