映画【赤穂城断絶】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 忠臣蔵の話。

●感想

 吉良上野介を松の廊下で浅野内匠頭が「殿中でござ~る!」の有名な斬りつける冒頭から始まり、どストレートな忠臣蔵な話でした。
 忠臣蔵をオールスターキャストでやるので、画面の豪華さは凄いことになってるし。話もわかりやすいもので、日本人の根幹なものなのかやっぱりクライマックスの30分くらいある討ち入りのシーンは盛り上がりました。
 赤穂浪士側の剣豪の千葉真一さんと吉良側の遣い手である渡瀬恒彦さんの一騎打ちもカッコよかったです。

 話の流れは忠臣蔵の王道で、自分たちはお家断絶なのに相手側は不問になり。酷いじゃないかとなって赤穂浪士がリベンジを決意するけど。家老の大石内蔵助は「待て」ばかりで急進派の堀部安兵衛とかは勝手に暗殺しようとしたり。吉良家の渡瀬恒彦さんに買収されそうになる赤穂浪士もいたりとさまざま。吉良側も刺客を放ったり。
 そしていよいよ討ち入り決行からの大立ち回り。

 ただ冒頭でいきなり主人公の主君である浅野内匠頭が刃傷事件を起こして、赤穂城断絶が起こって吉良にリベンジという動きになるので。ステレオタイプな悪役である吉良家なんかは今見ると面白味が少なく、せっかく金子信雄さんが演じているのにその魅力もあまりなく。わかりやすい悪役になってしまっているのが退屈でした。
 もっと前半でひたすら理不尽なことがあり怒りがたまって、刃傷が起こり。吉良家へリベンジという流れになったほうがよかったと思います。
 主人公を演じる萬屋錦之介さんの物凄いオーバーなお芝居も見てて笑いそうになってしまいます。最後の切腹シーンでの大芝居も凄いです。

 ちょっと2時間40分、長さを感じてしまいましたが楽しめる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/06/02 DVD

監督深作欣二 
脚本高田宏治 
原作高田宏治 
出演萬屋錦之介 
島英津夫 
藤岡琢也 
峰岸徹 
千葉真一 
近藤正臣 
森田健作 
遠藤太津朗 
加藤嘉 
和崎俊哉 
寺田農 
安井昌二 
藤巻潤 
成瀬正 
下塚誠 
畑中猛重 
西郷輝彦 
丹波哲郎 
金子信雄 
茂山千五郎 
田村亮 
芦田伸介 
渡瀬恒彦 
橋本清三 
大滝秀治 
五味龍太郎 
成田三樹夫 
若林豪 
梅津栄 
三田佳子 
中原早苗 
岡田茉莉子 
原田美枝子 
和歌林三津江 
夏樹陽子 
松方弘樹 
三船敏郎 
ナレーション鈴木瑞穂 
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