映画【悪の法則】感想

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●こんなお話

 弁護士がちょっとした出来心から大変な目に遭う話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 娯楽映画の骨法を無視している構成で舞台のような会話劇で話が進むのでかなりの退屈を感じる映画でした。
 開始50分ほどまでが人物紹介にあてられ、やっとこさ話が動き始めると思いきやここからまた会話劇に戻るという。
 そして背景や人物関係が全く説明されないため油断すると置いてけぼりを食らいそうになるので、超集中で見ないと振り落とされる映画だと思いました。

 話は単純の流れで主人公のマイケル・ファスベンダーの弁護士とペネロペ・クルスの恋人がHしているところから始まり、高価な指輪をプレゼントして、その後お金目当てにキャメロン・ディアスを恋人にしている実業家のハビエル・バルデムに裏社会の仕事を頼んでブラッド・ピットを紹介してもらう。ブラピは組織の危険性を訴えるけどそれでもやることになる。
 その頃、主人公が担当している事件で刑務所に入ってる女に頼まれて、息子を釈放する。けれどグリーンホーネットと呼ばれるこの男は何者かに殺害されて、主人公が引き受けていたブツが消えてしまう。主人公に組織の魔の手が伸びてきて必死の逃走が始まる。

 本来の娯楽映画だとここから物語が展開していきますが、ここまでで50分も使っていて、118分の映画の半分が人物紹介に費やされます。だのでかなりの退屈を感じてしまう部分だと思いました。

 この映画の魅力は何と言っても主要登場人物たちの肉付けが素晴らしくて、きっちりとした背広を着て気軽に悪のビジネスに染めてしまう主人公。何も知らずに巻き込まれる恋人。やたらと哲学的な話を降るブローカー。成金主義で派手なシャツを着てデカい豪邸に住んでいて調子乗った喋り方をして。
 そして何と言ってもキャメロン・ディアスが冒頭からチーターをペットにして狩りをさせているという。この時点で欲しい物すべてをハンティングしていくという超肉食女。カーセックスをするシーンで言われる「ナマズみたいだった」というのも全部食いつくすんだろうな、この女というのがわかります。

 ブツを主人公が持っていると思っている組織に狙われてるとブラピに告げられ。主人公は恋人と落ち合おうとするけど、恋人は……。そして実業家も……。
 そしていよいよヤバいとメキシコの弁護士に頼んで組織のドンとの仲介を頼む主人公。そこでドンから言われる言葉に涙する主人公。そりゃ、そんな事言われれば誰だって泣くよというような絶望の一言。人生って本当にそうなの? と落胆してしまう現実。

 女たらしのブラピはキャメロン・ディアスに狙われ社会保障番号や運転免許などの個人情報を狙われ、彼のノートパソコンに入った銀行の資料が奪われる。
 このときのブラピの退場の仕方はなかなかのインパクトでした。主人公のもとにあるDVDが届けられる。それはブラピが話していた映像なのか、ここですべてを察して号泣する主人公。
 そしてキャメロン・ディアスは投資アドバイザーと食事してお金の話して……。おしまい。

 弱肉強食の世界で少しでも悪に手を染めてしまうと一気に転落してしまうという。あっという間に食われていく登場人物たち。
 バイオレンスシーンが圧巻で、しかも有名スターたちがあっけなくやられていく姿は意外性の驚きで見せてくれて面白かったです。特にハビエル・バルデムやブラピのなんて、あんなの絶対イヤ。しかもブラピのなんて公衆の面前であんなの使うのか疑問です。
 そしてカメラが人物にぶつかりそうなくらいの接写があったり、物体を通り抜けて追いかけていくカメラワークだったり。視覚的にも面白くてどうやって撮られているのか気になりました。

 ただグリーン・ホーネットがヘルメットに隠してたものって何? だったり。しかもどこに向かって走っていたんだろう。そして結局、キャメロン・ディアスって麻薬は手に入れてないのかな? と。ブラピが持ってたお金を奪って満足なのかな? とかよくわからない部分もありました。
 とはいえ、バットエンドで救いのない映画で気分落ち込みますが。マルキナをぶっ倒す続編を作ってほしい映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/01/19  TOHOシネマズ南大沢  2014/04/20 Blu-ray

監督リドリー・スコット 
脚本コーマック・マッカーシー 
出演マイケル・ファスベンダー 
ペネロペ・クルス 
キャメロン・ディアス 
ハビエル・バルデム 
ブラッド・ピット 
ルーベン・ブラデス 
ジョン・レグイザモ 
ディーン・ノリス 
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