●こんなお話
定年間際でリストラされたサラリーマンがいつもの通勤電車内で無茶なミッションを強制されて大変な目に遭って再就職するまでの話。
●感想
冒頭の主人公の日常を細かいカットでつないで季節や時間経過を見せていくスタートから面白くて一気に惹きこまれるツカミでした。
謎の女性からヒントを与えられて、ターゲットの人物のカバンにGPSを仕掛けろというミッションを課せられて家族が人質になってるってんで、車両を行ったり来たりするという。次から次に怪しいことや人物が出てきて主人公を混乱させられるというのを見ている側も一緒になって楽しむことができました。狭い車内での殴り合いのアクションとかも撮影が凝っていて、長回しで延々と殴りあうのとか手に汗握りました。
この手のジャンルでどうしようもないっちゃどうしようもないですが、やっぱり犯人側がどうしてこんな手の込んだことで犯罪を計画したのかというそもそもの設定を考えちゃうと引いてしまう作品が多いですが。この映画もそれにハマってしまっていると思いました。電車のブレーキを壊すために爆破が起こったりしますが、最初からそういうのを使って始末できたんじゃないのか。てか、普通に殺し屋とかで簡単に重要参考人を始末できるのではないかと終始考えてしまう作品でした。ラスト5分くらいのエピローグで今までの風呂敷がすべて解決してしまってニコニコ終わるというのも何だったんだとビックリする解決でした。元警官とはいえサラリーマンだった主人公がバリバリ現役の人たちと互角以上に戦えるのとか設定そのものには突っ込んじゃだめとはいえ気になってしまいました。
とはいえ、上映時間は退屈せずにハラハラドキドキできるジャンル映画で面白かったです。そしてベテランの黒人の車掌さん的な人の自己犠牲が1番凄くて、彼に対してその後なんのフォローもないまま終わってしまうのが悲しい映画でもありました。
☆☆☆
鑑賞日: 2018/03/30 TOHOシネマズ川崎 2019/01/30 Blu-ray
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
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脚本 | バイロン・ウィリンガー |
フィリップ・デ・ブラシ | |
ライアン・エングル |
出演 | リーアム・ニーソン |
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ヴェラ・ファーミガ | |
パトリック・ウィルソン | |
サム・ニール |
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