映画【カラーパープル】感想(ネタバレ)

The Color Purple
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●こんなお話

 1900年代初頭のアメリカで家父長制の社会を生き抜く人の話。

●感想

 主人公が父親からの近親相姦で子どもを2人産んだけどすぐに離されてしまったところから始まって、妹とは仲良くしている。

 街の若者が父親に娘と結婚したいみたいな話をしたら、そっちはダメだけどこっちはいいと主人公が差し出されて結婚。料理洗濯を押し付けられて暴力を振るわれる生活。妹が主人公の家にやってくるけど、旦那が妹に手を出そうとして、妹はそのまま旦那に追い出されてしまう。

 旦那が別の女性を連れてきて一緒に生活して、その女性は歌手で輝いていて主人公はその人に惹かれたり。妹と文通の約束をしていたけど全くこないと落ち込んでいたら、実は手紙は来ていて旦那の手によって隠されていたのだという子が判明。アフリカで生活していることが語られて幸せそうな妹。

 旦那を髭剃りの時に殺そうとして止められたりして家を出る決意をして親の遺産で自立して生活できるようになる。レイシストの市長夫人とか出てきたりしつつ、迫害されてきた女性たちで一緒に過ごす主人公。そして妹がアフリカから主人公の子どもを連れて戻ってきて感動的に再会しておしまい。

 いきなり少女の主人公が近親相姦で子どもを出産してヘヴィーなスタートでした。描いていることは女性の大河ドラマで黒人社会の家父長制の中を見せてくれますが、自由と選択がない主人公の目線で酷いことが描かれているのに、そこまで酷さとかを感じられないのが何でだろうと考えてしまう1作でした。同じ男性に暴力を振るわれている女性との同性愛描写も普通にキスだけで終わるというとかも表面的でそれだったら描かなくてもよかったのではないかと感じてしまいました。

 生き別れた姉妹が最終的に再会して夕陽の中を感動的に子どもの時からの歌を一緒に歌ってというのもじーんとはなりますが、それを悪役的な旦那さんも良い顔で見守るとかもどういう気持ちになればいいのかわからなかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2023/07/01 U-NEXT

監督スティーヴン・スピルバーグ 
脚本メノ・メイエス 
原作アリス・ウォーカー 
出演ダニー・グローヴァー 
ウーピー・ゴールドバーグ 
マーガレット・エヴリー 
オプラ・ウィンフリー 
ウィラード・ヒュー 
アコースア・ブシア 
デスレータ・ジャクソン 
アドルフ・シーザー 
レイ・ドーン・チョン 
ダナ・アイヴィ 
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