映画【最終目的地】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ウルグアイで亡くなった作家さんを巡ってあーだこーだある話。

●感想

 自殺した作家の伝記を書こうと家族の公認を得ようと南米ウルグアイの家に行くと、そこは奇妙な人間関係で理解できない関係性だけど。ゆったりとした時間が流れ、作家がやってきたこにより波紋が広がるように、それぞれの登場人物たちに影響を与えていく。

 ただ作家が伝記を書きにやってくるという話だけで派手な展開も激しい恋愛模様もないですが、静かに穏やかにそして確実に変化していくのをギターが印象的な音楽や昼間からお酒を飲みゆったりと生活する人々に住みやすそうな家という。見てるだけで心地よくなっていくから不思議です。
 けれどひとつ屋根の下に住んでる人々の人間関係はこれがなかなか複雑で理解しがたいです。

 登場人物全員が誰かに頼り愛を求める。その結果、生き甲斐みたいなものを得ていく。恋に落ちるってどういう事なんだろうかと。自分の居場所や故郷を持たない人たちが、最終目的地に向かって歩き出すのを国際色豊かなキャストさんたちが情感豊かに演じていてよかったです。

 大きな事件は蜂に刺されると主人公の恋人がやってくる。くらいしか物語の展開が動くきっかけがなくて、ほとんどの登場人物の動きがわかりにくいので。このテンポに退屈を感じてしまいそうになりましたが、時間が止まったような家の中を見てるだけで楽しい気持ちにさせてくれる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/08 Blu-ray

監督ジェームズ・アイヴォリー 
脚本ルース・プラワー・ジャブヴァーラ 
原作ピーター・キャメロン
出演アンソニー・ホプキンス 
ローラ・リニー 
シャルロット・ゲンズブール 
オマー・メトワリー 
真田広之 

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