●こんなお話
前作で倒したシュレッダーが復活して、タートルズと戦う話。
●感想
アニマトロニクスで作られたタートルズの造形がとにかくすごくて、当時の技術ながら今見ても圧倒される出来でした。CGでは味わえない実在感があり、画面越しに本当にそこにタートルズがいるかのような臨場感があって、観ているだけで楽しかったです。見た目はカメだけど、中身はティーンエイジャーという設定もユニークで、目立ちたがったり暴れたがったりする彼らを、師匠スプリンターがしっかりと戒めていくという青春ストーリーとしても魅力的でした。
全体的にはコミカルなノリで展開されるので、重たい空気やシリアスな緊張感はないですが、そのぶん90分という短めの尺の中でテンポよく話が進み、退屈することなく最後まで観られたのは良かったです。
ただし、敵キャラであるシュレッダーの扱いには少し物足りなさを感じました。パワーアップしてスーパーシュレッダーになる展開は盛り上がりましたが、実際にはほとんど暴れるだけで、タートルズとの決着をつけることなく自滅して終わってしまうのが残念。このあたりはアクション映画としてのカタルシスに欠けていて、惜しい部分でした。
とはいえ、実写タートルズの魅力や90年代特有の雰囲気を味わうには十分な作品で、子どもから大人まで楽しめるエンタメ映画としては今でも見ごたえがある一本だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日:2019/05/08 DVD
リンク
監督 | マイケル・プレスマン |
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脚本 | トッド・W・ランジェン |
製作総指揮 | レイモンド・チョウ |
出演 | ペイジ・ターコウ |
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デイヴィッド・ワーナー | |
ミケラン・システィ |
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