映画【ミュータント・タートルズ(2014)】感想(ネタバレ):軽口ヒーロー登場!ノリのいいタートルズと記者の追跡劇が交差するアクションコメディ

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●こんなお話

 研究機関から脱出して地下で生き延びた亀がニンジャタートルズとなって悪を成敗する話。

●感想

 主人公の記者が街中でタートルズを目撃するところから物語がスタート。最初は「亀みたいな姿を見た」という証言を誰にも信じてもらえず、半ば執念でタートルズの影を追い続けていく姿が描かれます。正体不明の存在を追うスリリングさと、街の喧騒の中で偶然目撃してしまうリアリティのある導入が印象的でした。

 そしてついに、タートルズが本格的に登場するシーンへ。見た目はちょっと気味悪い巨大な亀だけど、性格は軽くてノリのいいお兄ちゃんたちというギャップが絶妙で、思わず笑ってしまいます。シリアスな展開になりそうでならない、その緩いトーンがこの作品の魅力のひとつだと思います。

 そこから物語は悪の組織との対決へと進んでいきますが、タートルズ誕生の背景や悪の組織の目的など、重要な情報がすべてセリフで語られてしまうのはちょっと退屈。師匠や敵キャラが過去の出来事をひたすら口頭で説明する形になっていて、もう少し映像的な演出で見せてほしかったと感じました。

 アクションシーンも随所にありますが、タートルズたちのCGと人間キャラクターの組み合わせがうまく馴染んでおらず、動きや質感にアニメっぽさが残っていて没入感が薄れてしまったのは残念。スピード感やカット割りの工夫はあるものの、映像としての一体感に欠けていたと思います。

 全体として、タートルズのキャラクター自体は面白く、特に軽妙なセリフや兄弟の掛け合いには魅力を感じますが、映画としての構成や演出面では既視感が強く、他のアクション映画と比べて特別な個性があまり感じられなかったです。もっと突き抜けたユニークさやスタイルがあれば、より印象的な一本になったかもしれない1作でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/12/23 飛行機  2017/07/24 NETFLIX

監督ジョナサン・リーベスマン 
脚本ジョシュ・アッペルバウム 
アンドレ・ネメック 
エバン・ドハーティ 
キャラクター原案ケビン・イーストマン 
原作ピーター・レアード 
出演ミーガン・フォックス 
ウィル・アーネット 
ウィリアム・フィクナー 
アラン・リッチソン 
ノエル・フィッシャー 
ピート・プロゼック 
ジェレミー・ハワード 
ウーピー・ゴールドバーグ 
アビー・エリオット 
ダニー・ウッドバーン 
出演(声)ジョニー・ノックスヴィル 
トニー・シャルーブ 

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