映画【SUPER8 スーパーエイト】感想(ネタバレ)

super-8
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●こんなお話

 自主映画製作中の子どもたちが米軍の極秘事項を知って街が大騒動になる話。

●感想

 冒頭、主人公の少年の母親の葬式が行われて1人でブランコに乗ってさびしげな主人公。そこにヒロインの父親がやってきて主人公の父親と喧嘩している。そして4か月後とテロップ。主人公は母を亡くし、父親同士は仲が悪くそのせいでヒロインとの関係が気まずいという孤独を強調する素晴らしいスタートでした。その後も、面白い仲間たちとゾンビ映画を一生懸命作っている少年たちを応援しながら見てました。
 そして起こる鉄道事故。ここも大爆発がすさまじくて、ボクだったら絶対死んでそうなところを少年たちは間一髪助かります。そして翌日から街に軍隊が来て何かを捜索したり、行方不明者が出たりと主人公たちの知らないところで何かとんでもないことが起こっているんだと興味深く見ることができます。

 ここまでは面白く見れましたが、中盤、ヒロインがさらわれるあたりから流れが微妙になってきて。少年たちがヒロインを救出作戦へと流れが変わっていきますが、怪物がバンバン人間を殺していく描写があるのに、その横で主人公たちがコミカルなお芝居があったりしてチグハグな感じを受けました。

 クライマックスもいつの間に主人公は怪物と心が通じ合ったのか? そして何で通じ合ったからといって許しあえるのか? 怪物、人殺してるのに。100歩譲って主人公は許したとしても、街の住人たちは何で最後いい感じに怪物を見上げているのか? 憎しみの心はあるはずなのに。

 クライマックスで一気に怪物との対決を爆発させるのかと思いきや、そうでもないのが見ていて不完全燃焼のまま終わってしまう映画でした。少年たちのゾンビ映画のほうが本編より面白いという変な映画になってしまって残念でした。

☆☆

鑑賞日:2012/08/21 Blu-ray

監督J・J・エイブラムス 
脚本J・J・エイブラムス 
製作スティーブン・スピルバーグ 
出演ジョエル・コートニー 
エル・ファニング 
ライリー・グリフィス 
カイル・チャンドラー 
ロン・エルダード 
ノア・エメリッヒ 
ガブリエル・バッソ 
ケイティ・ロウズ 
ザック・ミルズ 
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