映画【スピード】感想(ネタバレ):止まったら爆発!バスが暴走するノンストップアクション映画

speed
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●こんなお話

 バスに爆弾が仕掛けられて何とかしようとするSWAT隊員とかのアメリカの新幹線大爆破版の話。

●感想

 ビルのエレベーターに爆弾が仕掛けられてて、突然の爆発。エレベーターに閉じ込められた人たちを助けにSWATが出動。主人公たちはなんとか乗客を救い出すけど、犯人はすぐ近くの貨物用エレベーターに潜んでて、銃撃戦に発展。相棒が人質にされる展開になるが、犯人を追い詰めた先でもう一発の爆発。結局犯人は死ぬ。

 表彰されて仲間たちと飲み明かした翌朝、主人公は知り合いのバス運転手と軽く会話。だがその直後、運転手のバスが突然大爆発。電話が鳴り、出ると、なんと死んだはずの犯人からのリベンジ宣言。別のバスに爆弾を仕掛けた、時速80キロを下回ると爆発する仕組みだという。主人公は急いでそのバスへ向かう。

 バスはいつも通り朝の乗客を乗せて走っていたが、主人公が必死に止めようと叫びながら近づく。バスが80キロを超えた瞬間、爆弾が作動。主人公は無理やり飛び乗るが、爆弾の話をしようとした瞬間、乗客の一人が銃を取り出して発砲。運転手が撃たれて負傷し、代わりにヒロインがハンドルを握ることに。

 そこからは怒涛の展開。急カーブ、建設中の高速道路、途中で道が途切れているからジャンプで突破するしかないという無茶苦茶な状況でも、とにかく突破していく。負傷した運転手を降ろす許可は出たけど、別の乗客が勝手に降りて爆死。主人公の相棒が犯人の正体を元警官と突き止めて家に突入するが、そこもトラップで爆破。

 犯人がバス内の映像を盗み見していることに気づいた主人公たちは、録画した映像をループ再生している間に乗客を全員脱出させることに成功。だが犯人は身代金受け渡し場所でその事実に気づき、現場にいたヒロインを人質に取って逃走。

 犯人は地下鉄に逃げ、主人公はそれを追いかけて電車に飛び乗り、最後は殴り合いの末に犯人を倒す。だが電車は制御不能のまま暴走、最後は脱線しながら何とか主人公とヒロインは生還しておしまい。

 とにかく次から次へと障害が発生して、でもそれをとにかくハチャメチャな勢いで突破していきます。このノンストップ感がすごくて、目が離せなかったです。テンポがずっと速くて、アクション映画として理想的な展開。スピード感だけじゃなくて、グッドニュースとバッドニュースの連続が絶妙で、こっちの感情もアップダウンさせられました。

 バスの乗客それぞれの背景がもう少しあったら深みが出たと思いますが、描くと流れが切れるから割り切って正解だと思います。サンドラ・ブロックひとりに焦点を当てたのが良かったです。短髪のキアヌ・リーブスと笑顔のサンドラ・ブロックのコンビは間違いなく最高でした。

 唯一残念だったのは、バス暴走までのシークエンスが完璧だっただけに、飛行場から地下鉄に移ったあたりでちょっと勢いが失速した印象で。最後の解決が偶然任せだったのも少し惜しかったです。

 でも全体としては、爆破、スピード、暴走、すべての要素が詰め込まれていて、文句なしに面白い。まさにこれぞ90年代アクションの金字塔だと思います。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2012/02/01 Blu-ray 2024/01/23 Amazonプライム・ビデオ

監督ヤン・デ・ボン 
脚本グラハム・ヨスト 
出演キアヌ・リーヴス 
デニス・ホッパー 
サンドラ・ブロック 
ジョー・モートン 
ジェフ・ダニエルズ 
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