アニメ【スター・ウォーズ クローン・ウォーズ シーズン2】感想(ネタバレ):クローン・ウォーズで味わうジャンルミックス!スター・ウォーズ世界の奥行きが広がる

Star-Wars-The-Clone-Wars season2
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●こんなお話

 クローンウォーズが引き続いている話。

●感想

 今回のシーズンも、1話20分前後という短い尺の中にアクションがギュッと詰め込まれていて、相変わらずの満足感高めでした。しかもアクションの見せ方がどんどん洗練されてきていて、テンポよく迫力もあるし、しっかり見せ場として機能している。各話の演出もキレがあって、ただのつなぎ回なんてほとんどないと思いました。毎話ワクワクさせられました。

 特に面白かったのが、アソーカと元パダワンのライバル関係にあるキャラクターが、「遊星からの物体X」みたいに身体を乗っ取られてしまって、それに気づいたアソーカと協力して閉鎖空間の中で何とか解決しようとする話。サスペンスっぽさとSFホラーの要素が融合していて、いつものスター・ウォーズの世界観とは違う緊張感が新鮮。 

 他にも、パドメが殺人事件の真相を探っていくエピソードはミステリードラマのような構成で、推理物としても楽しめる内容になっていたり、巨大怪獣が現れて捕まえられ、それが都市部で大暴れするという、まるで「キングコング」を思わせる話があったり。それに対抗するためにメーサー砲を搭載したビークルが登場して「ゴジラ」っぽい展開もあったりと、スター・ウォーズの世界の中で他ジャンルの映画のオマージュを楽しめる構成が本当に魅力的だと思います。

 また、オビ=ワンと過去に特別な関係があった王女とのエピソードも、オビ=ワンの人間味が感じられてよかったですし、後半ではジャンゴ・フェットが登場し、父親を殺された復讐のためにマスター・ウィンドゥ暗殺を企てるエピソードが展開される。ジャンゴの作戦がかなり成功しかけていて、マスター・ウィンドゥだけでなくアナキンまでもが命の危機に晒されるなど、緊迫感あるストーリー展開で手に汗握れました。

 それぞれのエピソードで、映画では背景にしか見えなかったジェダイマスターやクローントルーパーたちの個性や背景が丁寧に描かれていくのも良かったです。敵役たちにもドラマがあり、単なる悪役ではなく、彼らにも事情や信念があるのが分かって、映画本編のキャラクターたちの印象もガラッと変わりました。シリーズをより深く味わえるようになる素晴らしい構成。

 全体として、このシーズンはスター・ウォーズの世界を広げながら、アクション、サスペンス、怪獣、ミステリーといったさまざまな映画ジャンルの要素を融合させ、各キャラクターたちを掘り下げたことで、映画本編とのつながりもより豊かに感じられた。シリーズファンなら確実に見て損はない内容だったと思います。

☆☆☆☆

鑑賞日:2021/10/25 Disney+ 2024/01/24 Disney+

総監督デイブ・フィローニ
シリーズ構成ヘンリー・ギルロイ
マイケル・フランス 
原作ジョージ・ルーカス
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